【春野ノート】「彼が立っている場所」
■リーダーシップ
昨年、シーズンが終わった直後のインタビューでした。新シーズンに向けて、どのような準備をするつもりなのか。それを聞くと、舞行龍ジェームズ選手は次のように話してくれました。
「新しい監督がどういう人で、どういうサッカーをやるのか、今の時点では分からない。でも、スタッフやコーチとしてやってきたのは豪華なところだし、パスサッカーをやるんじゃないかと予想しています。そこはクラブと話しをして、クラブが来年について、どんな考えを持っているのか聞いてみたい。
僕も31歳。この年齢になったら、1年、1年の重みが変わってくる。チームで一番、上になるし、相談する先輩もいなくなる。だから、すごく責任も感じる。
これまでは達さん、貴章さん、ズミさん、ノザさんがいたからこそ、『俺らもやらなきゃ』と思えたけど、自分が下の選手からそう見られる時期が来たんだと思う。やらないといけないし、もう始まってます。来年、すごく変わる。今年、試合に出られたけど、来年出られるかは分からない。キャンプで監督にいいプレーを見せないと。しっかり、最大の準備をしてキャンプに臨みたいし、若い選手たちにも伝えています」
田中達也選手の再契約が発表される前に行ったインタビューは、ニイガタフットボールプレスのオフシーズン用のものでした。しかし、掲載しないまま、新シーズンが始まりました。それは、舞行龍選手の契約更新が、発表されていないからです。
クラブ、そしてチームは、変化のときを迎えています。その中で、前に進むために、考えを合わせていくのは、とても重要なことです。昨オフのインタビューで舞行龍選手が語った『クラブと話す』も、そのひとつ。そして、ある意味、それは今も続いているというのが、私の現状認識です。
現在、舞行龍選手は、高知キャンプでトレーニングに打ち込んでいます。話し合いはクラブと、舞行龍選手のエージェントとの間で行われている。自身は仲間とともに鍛え、リーダーシップを発揮する舞行龍選手に、「現在地」について聞きました。
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