ニイガタフットボールプレス

【試合後コメント】~プレナスなでしこリーグ1部・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦~

■2019年9月23日(月・祝)13:00キックオフ
■新潟市陸上競技場

新潟L 1-1 ジェフL

[得点]新潟L/千野七海(20分)、ジェフL/大滝麻未(69分)

奥山達之監督コメント

「もったいない試合だったが、本人、チームの自信になる1点でした」

「本当にもったいないですね。終始、自分たちのペースでできていて、お互いこの風の中であったにせよ、向こうの方がやりづらそうな雰囲気を出していて。それは、うちがボールの持ち方などで翻ろうしている時間があったからだと感じながらも、結局は(勝ち越し)点を取れてはいないので。逆に、セットプレーのワンチャンスでやられてしまった。

もちろん選手たちは頑張っているんですけれども、ワンチャンスを物にされて1失点してしまった。これがサッカーの難しさではあるのでしょうが本当にもったいなかったです。

(強風の中での試合だったが)長いボールを多用することは考えていなくて、でも近いボールでもブレることがあるだろうというのは、選手たちに話していました。だから、動かせるときはしっかり動かそう、と。

相手のプレッシャーの掛け方によるけれども、プレッシャーを感じるなら背後を狙わないといけないけれど、基本的には今週はずっとテンポよく、リズムよくボールを動かすというのをやってきました。あとは、守備のところをもう一回整理して試合に入ったので、じっくり我慢して対応するところができていて、そこから攻撃に転じる時間もできていたので、そういう意味では8月以降の課題の解決、攻撃のところで長いボールばかりに頼るのではなく、しっかりつないでやるというのを、この風の中でもやろうと思っていましたので。それができている時間もあったし、この急な暑さ、天候で、体力的にお互い辛かったとは思うんですけど、もう少し勢いのある、スピーディーなプレーを見せたかったな、というのが本音のところです。

(前半は風下で、我慢するところは我慢しつつ、20分の先制点につなげられた?)それもそうですし、取り方もそうです。GKとDFの間にクロスを入れて、というのはずっとやってきていることなので。しかも、点を取ったのが初先発の(千野)七海が決めたというのは、すごくいいことだと思っています。本人も、チームにとってもすごく自信になったんですけど、もう1点というのが遠くて。せっかくの彼女の1点が、決勝点にならなかったのは残念です。

(初先発に抜てきした理由は?)春からずっと取り組んできて、弱かったメンタルもここにきて強くなってきたので、局面でも走り切れる、がんばれる選手になってきたのは、周りの選手たちも分かっていると思いますので。絶対、ここでチャンスを与えるべきだと思っていました。思い切って起用したら結果を出してくれて、そこはうれしいですね。

この天候を考えれば、内容を求めるのが正しいかどうか難しいところです。でも点の取り方だとか、そこに至るまでの経緯だとか、修正点はもちろんありますが、彼女たちが積み上げてきているものを表現できる時間は少しずつですが、増えてきていることは確かなことなので。それは良いことだと僕は思っています」

上尾野辺めぐみ選手コメント

「結果は付いてこなかったが、それで落ち込む自分たちではない。次に切り替えます」

「自分たちのペースでできていたというのがあるので、先取点を取ったあとにもう1点、さらにもう1点と取れていればよかったんですけど。やっぱりこういう天候の中で、ゲーム内容が変わっていく中で、たった1本のセットプレーでやられてしまった悔しい試合でした。

前回の試合(第12節●2-5 I神戸)を、もちろん反省しないといけないんですけど、チームとしてもしっかり切り替えてトレーニングからできていたと思いますし、今日の試合に集中して、というところでした。結果は付いてきませんでしたが、私たちはそれで落ち込むようなチームではないですし、またここからしっかり切り替えて、次の試合に向かっていけたらいいな、と思っています。

(千野七海選手が初出場でゴール。収穫の多い試合でもありました)七海は練習から良かったですし、チャンスがあれば決めてくれるだろうと思っていたら、本当に取ってくれました。そういう意味では、これからがすごく楽しみな選手ですし、チームとしても、どんどん前に仕掛けてくれるのでやりやすさもありました。だから、あとはチームとして追加点のところ、どうやって流れをたぐり寄せるのかというのを、もっとやっていかないといけないです」

千野七海選手コメント

「前日のトレーニングの通りにゴールを決めることができました」

「(北川)ひかるさんがクロスを上げてくれたとき、メグさん(上尾野辺めぐみ選手)もモモさん(左山桃子選手)もゴール前に入っていたんですけど、こぼれてくるかもしれないと思って私も入りました。前日の練習で、ひかるさんのクロスからシュートを繰り返していたので、その通りに行きました。

試合に入る前は、パスを受けても慌ててミスしちゃうんじゃないかと思っていましたけど、周りの相手と味方をよく見て、パスをつなぐことができました。

同じポジションには、彩さん(佐伯彩選手)、(園田)瑞貴さんといった経験のある先輩がいて、その中で今日、試合に出ることができたのはすごく自信になります。これからもメンバーに入り続けるようにアピールしていきたいですし、試合前にすごく緊張していて、みんなが声を掛けてくれたんですけど、ミスしても周りが助けてくれるから、思い切りやってきな、ってみんなから言われて。ここから自分もどんどん経験を重ねて、自分が誰かを助けられるようなプレーヤーになりたいです」

北川ひかる選手コメント

「積極的な攻撃参加の意識がアシストにつながったと思います」

「非常に悔しい結果です。先制したからこそ勝ち切りたかったし、前節の大敗でかなり悔しい思いをしたので、本当に勝ち切りたかったです。

(20分のアシストの場面は?)最近の試合は、攻撃に関しては我慢強く、粘り強くというところがあります。(瀧澤)莉央もひとりでボールを運べますし。守備から攻撃のところで粘り強くやっていたんですけど、今日に関してはチームとしても崩す場面も少なくて、自分がもっと関わっていくことで良い攻撃ができるかな、と。ボールが出てこなくても、積極的に上がっていこうと思ってやった結果が、アシストにつながったと思います。

前線に3人、4人と入ってくれているのが分かっていたし、モモさん(左山桃子選手)に合わせて蹴ったんですけど、その後ろから(千野)七海も詰めていたので。GKとDFの間にボールを入れて、きれいに決まったゴールだと思います。

(リードした後の試合運びは?)全体を通して、危ない場面が本当に少なくて。自分たちはセットプレーでやられてしまうというのは、本当に修正しないといけないです。流れの中から相手に決められたのではなく、セットプレーだったので、そこはしっかり改善したいです。

積極的に攻め上がるというのを意識してやった中で、回数は増やせましたけど、クロスの質だったり、決め切るというところは、もっと高めないといけない。シュートシーン、攻撃回数が多かったのに1点しか取れなかったのは、課題だと思います」

児玉桂子選手コメント

「ボランチのところで、うまくボールを動かすことができました」

「出るからには、出られない選手の分まで力を出し切るというところと、自分自身の課題であるパスの精度とか、攻撃面ではそこを注意しつつ、一番は守備で点を取らせないというのが気をつけたところです。

(前半、風下だったが?)ロングボールは飛ばなかったですけど、逆に足下でしっかりつなげたので。そこは風の影響もなく、みんなでプレーできたと思います。

感覚的には、私と(川村)優理さんのボランチのところでボールを動かせていたので、点を取るまで我慢するのはありましたけど、逆に取れるという感覚もありました。焦らず、みんなでできました。

ただ先制して、そこからの試合内容を考えても、一番警戒していたセットプレーでやられてしまったのは反省点です。勝ち点3取れたしあいだったと思います。相手の特徴であるセットプレーでやられたのは、集中力だったり、あそこでファウルをしてしまったのももったいなかったですけど、最後はみんなで体を張らなければなりませんでした。

(試合前には、通算100試合出場のセレモニーがあったが)ちょっと時間は掛かりましたけど、いろんなことを経験して、こうしてアルビで100試合達成できたのは、とてもうれしいです。奥山さんのサッカーは、ボールを動かして、みんなで前にというところだと思います。縦に速いサッカーもしながら、自分たちの時間を増やしていくというところで、自分の良さである運動量とか、そういう部分を生かせれば。ボールを動かすスキルというのは、もっと上げないといけないと感じているので、それを課題にしつつ、みんなで勝ち点3を取っていきたいです」

平尾知佳選手コメント

「まだまだ足りないところがあると感じた試合でした」

「(相手のシュートを3本に抑えただけに、引き分けは残念だったが?)相手のシュートらしいシュートは前半に1本と、決められたセットプレーのシュートだけだったので。まだまだチームとしても個人としても、足りないところがあるというのが、出てしまったというのを感じた試合でした。

(前節の大敗から、どう切り替えたか?)前節は5失点して、たくさんシュートを打たれた試合でもありました(18本)。まず、シュートを打たせない守備をしようというのをチームメートには伝えて。自分自身は、ポジショニングだったり、こぼれたところを常に狙おうと意識して臨みました。

(台風の風、暑さの影響は?)もっと風が吹くかと思っていました。意外に、風の影響はないな、と。暑くなるのも分かっていて、水分補給だったり、しっかり食べて、というところで、いいコンディションで試合に入れました。

失点シーンは風のことも考えて、直接シュートを打たせないように壁を立たせて、自分はクロスを対応できるようにしたんですけど。いいボールが上がってきましたが、そこに出て行けなくては、チームを救うことはできない。出れるようなポジショニングや、準備をしていかないといけないと感じました。

まだまだ、チームとしても個人としても成長段階。もっともっと成長していきたいですし、結果は結果として受け止めて、来週につなげていきたいと思います」

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