【コラム:勝手に蹴りやがれ】それは、夜行バスに舞い降りて
■勝ち負けの問題ではない
節約モードである。そのため、今シーズンはバサーとしてのスキルにいっそう磨きを掛けなければならない。高知キャンプ取材の行きは夜行バスからの昼行バス、帰りは夜行バスからの夜行バスだったし、開幕の京都サンガF.C.戦は行きこそ飛行機を使ったが、新潟へは夜行バスで戻った。
取材を終えて西京極を後にし、京都駅から歩いて10分ほどの路地裏にある店で、スパイシーなカレーと共に開幕戦をゆっくりと咀嚼(そしゃく)。そしてバスに乗り込んだ。
その「気付き」が降りてきたのは、シートに深々と身を沈めて程なくしてのことだった。そうか。フチさんが作ろうとしているチームは、ぶざまな崩れ方はしないチーム、ということか。
最初は、“ぶざまな負け方をしないチーム”と思ったが、『いや、相手がある勝負事だから、負けることもある。負け方じゃなく、崩れ方だ』とすぐに改めた。より正確にいうなら、ぶざまな崩れ方を繰り返さない、という確信である。チームが出来上がるプロセスを見続けて、そう感じる。
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