「川崎フットボールアディクト」

【コラム】[イチゴショートと宅建・小宮山尊信2/3]スタンドで見守った初優勝

■大宮戦
小宮山尊信は、川崎フロンターレがJリーグ初優勝を決めた大宮戦を等々力で観戦していた。ベンチ裏の後方にある席をチームに用意してもらっていたという。

「見届けました。絶対に行きたいと思ってたので」と話す小宮山は、1年違いでフロンターレの優勝に関われなかった。当然悔しさはあるのだろうと思ったが、真っ先に出てきたのは「やっぱでも嬉しかったです」という言葉だった。

「感動しました。うわー!優勝したって!思いました」と話す小宮山は、これらの言葉のあとに「それは悔しい気持ちがないかと言えば嘘になります。あと1年でしたしずっとそこを目指してやってきて、優勝しましたからね。複雑な心境だったのは事実なんですが、でもすげーなと思いました」

今思い出してもゾクゾクするような雰囲気の等々力を思い浮かべながら小宮山は言葉を続ける。

「やっぱりずっと居たからこそ、サポーターの思いとかも分かるし、ギリギリで勝てなかったことも見てますし、自分もそうだったし。なんかあと一歩、というところでようやく行けたので。良かったと思います」

その小宮山はクラブスタッフからピッチレベルに降りてもいいと言われたと明かすが「それは違うなと思って」帰路についたという。ともに戦った仲間ではあるのだが、そこは一線を画すべきだと考えたのだという。飾らない性格の小宮山らしい判断だと思う。

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