FOOTBALL TODAY KANAZAWA

Kids Smile Project第3回勉強会開催。すでに詳しいレポートが出ているので、感想文的なものを

3月16日、金沢の選手たちが参加してKids Smile Projectの第3回勉強会が開かれた。昨年7月に第1回、11月に第2回と勉強会を行い、今年は今回が初となる通算3回目。これまでは児童養護施設、ヤングケアラーというテーマで地域の子どもたちが抱える課題について学んできたが、今回は「子どもの貧困」がテーマとなった。

 

仕事の早いクラブスタッフによって、すでに詳細なレポートが公開されているので、付け加えることはほとんどないのだが、今回はこれまでと違った点があった。

 

それは選手がアウトプットする時間を設けたこと。金沢市役所子育て支援課の三瀬まりのさんから子どもたちが置かれた状況、金沢市の支援の実態といった話を聞いたあと、選手たちは5つのグループに分かれて意見を出し合った。各グループ内では挙手制で意見を求めるのではなく、年齢や在籍歴、積極性等に左右されないように、参加者全員に意見が求められていた。

 

グループで話し合い、意見を発表し合う時間を新設したことについて、灰田さちホームタウン推進室長は次のように話している。

 

「去年行った2回の勉強会では、こちらからしゃべるばかりになっているところがあった。私自身、『これで大丈夫かな』と不安に感じていた。参加した選手たちが感じたこともあると思うので、それを発表して意見を出し合う時間を設けることで、『あいつ、こんなことを思っていたんだ』という発見にも繋がるし、それぞれが考えを整理することもできるかなと思った。(廣井友信をはじめとした7人の)幹事メンバーと打ち合わせをしたときに『どう思う?』と聞いたら『あったほうがいい』とみんなが賛成してくれたので、この時間を設けることにした」

 

そして、このグループでの意見交換会では選手だけでなく、クラブスタッフも加わって意見を出し合っていた。勉強会には昨年からスタッフも参加していたのだが、今回は人数も11人と増加。今年のチームスローガン通り「一丸(ICHIGAN)」となってつくりあげていこうとする姿勢が見て取れた。

 

チームスタッフから唯一の参加となった主務の鎌田裕介は「どういうことをやっているのか、一緒に勉強しようと思って」と自主的に参加。以前からクラブがこの活動を行っているのは知っていたと言うが、参加したのは今回が初めてだった。「僕はいままで何不自由なく生活できていたので、知らないことも多かった。できることは少ないかもしれないけど、なにかできるんじゃないかなと思って聞いていた」と話すなど、勉強会で得たものは大きかった様子だ。

 

ここからは個人的な感想。

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