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東金沢駅の入線メロディーが「ツエーゲンのテーマ」に。さらなる連携にも期待【無料記事】

29日、金沢ゴーゴーカレースタジアムの最寄り駅である東金沢駅の入線メロディーがツエーゲン金沢の公式応援ソングである「ツエーゲンのテーマ」に変更。そのお披露目セレモニーが行われた。

 

セレモニーに登場したのはIRいしかわ鉄道常務取締役の高尾高之氏、ツエーゲン金沢GMの和田昌裕氏「ツエーゲンのテーマ」の作詞者であるSeattle Standard Cafe’の中新賢人氏の3氏。そしてクラブのマスコットである「ゲンゾー」とIRいしかわ鉄道の公式マスコットキャラクター「あいまるくん」も登場して華を添えた。

 

高尾氏は「鉄道の利用促進とツエーゲン金沢を応援する思いをこめて入線メロディーを変更した」と、その経緯を明かし、2月18日に行われた新スタジアムのオープニングマッチの日には「前年同日比で乗客が4割増となっていた」と発表した。

 

和田GMは「ノリのいい曲なので、駅でこの曲を聞いて気分を盛り上げてスタジアムに向かってほしい。クラブと地域が一体になっている、地域がクラブを応援している空気を感じてもらえる」と、一層の地域の後押しを受け、新スタジアムでの躍動を誓った。

 

最後に挨拶に立った中新氏は「テンションを上げて、選手がフィールドに立つ前の準備のように、ここで曲を聞いてスタジアムに向かうのがみなさんのルーティンになればいいな」と、自らが生み出した曲が地域に広がっていく喜びを表した。

 

この日は熱心な鉄道ファンも駆けつけており、3氏やマスコットと共に「ツエーゲンのテーマ」で入線する電車を出迎えた。

 

思い出した作田裕次の言葉。さらなる連携にも期待

 

今回のプレスリリースとセレモニーを見て、3つ思い出すものがあった。

 

ひとつは作田裕次が引退を発表したあとのインタビューで、まだまだ街にツエーゲン金沢を感じさせるものが少ないとし、新スタジアムができたあかつきには、最寄り駅が「ツエーゲンを感じさせられる駅になったらな」と言っていたこと。

 

ふたつ目は僕の前任の金沢番記者が9年前、金沢で暮らし始めた最初の頃に「駅や街にツエーゲン金沢を感じさせるものが何もない」と言っていたこと。彼は都会の生まれなのでサッカークラブが街の中に普通にある環境で育ったため、かなり驚いていた。

 

最後は自分自身が昨年の12月に高円宮杯で山口に行ったときのこと。最寄り駅は小さな無人駅なのに、レノファ山口を強く感じさせる駅になっていたのには驚かされた。

 

金沢駅にも地域のスポーツチームの合同のフラッグが掲出されたり(いまはあるのかな?)、イオン白山に大きなフラッグが掲げられるようになったが、ついに、ツエーゲン金沢やサッカーを感じられる駅が登場した。IRいしかわ鉄道の方も「次のステップとしては駅の装飾についても考えていきたい」と話しており、もしかしたら入線メロディーだけにとどまらず、さらなる連携と発展を見せていくかもしれない。

 

そしてさらなる野望。IRいしかわ鉄道の公式マスコットキャラクターは「あいまるくん」なのか。アイマール、いつか来てくれないかな。

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