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2年ぶりの高円の舞台。金沢U-15は横浜FMジュニアユースと対戦【無料記事】

金沢というクラブにとって2023シーズン最後の大会が16日に幕を開ける。今年はU-12が県大会決勝で運も味方してくれずに負けてしまったため、トリを務めるのはU-15。今週末、高円宮杯 JFA 第35回全日本U-15サッカー選手権大会の1回戦で横浜F・マリノスジュニアユースと対戦する。

 

今年の金沢U-15は2019年以来、4年ぶりに北信越を制した。北信越1部リーグでは2位の新潟に8ポイント差をつける独走だったが、対戦相手の横浜FMは関東1部3位。これはクラブユース選手権(U-15)で0−5で敗れたFCラヴィーダよりも順位が上ということになる。2年前の鳥栖U-15と同じように、またも1回戦で強豪と対戦する。

 

金沢は12月に入ってから高円に向けて関東・東海遠征を行った。その最後となる名古屋との練習試合後(40分×2+20分×1)、選手たちは手応えよりも課題を感じているようだった。

MF 荒木 叶瑠(副キャプテン)
「関東とかグランパスは北信越とレベルが全然違う。全国レベルになると自分たちはまだまだだなと感じた。北信越だったらミスが失点にならないけど、全国レベルだと変なミスから失点してしまう。一つひとつのプレーを大切にしなければいけないと感じた」

 

MF 牧野 翼(副キャプテン)
「グランパスとかはボールをもてるチーム。自分たちは引いて守るなかで我慢強く守備をしなければいけないし、もっとうしろから押し出したりしなければいけない。攻撃も守備ももっと主導権をもってやっていかなければ高円では上にいけないと感じた」

 

名古屋との対戦では1本目は押し込まれ続け、2本目は吹っ切れたようなプレーが見えた。2年前の本大会でも1回戦で優勝した鳥栖U-15と対戦したが、そのときも気後れしたようなもったいない入り方をしてしまった。せっかく日本のトップレベルと真剣勝負ができる機会なので、今回も80分間(40分ハーフ)精一杯、自分たちが培ってきたものを出してほしい。

 

遠征では体調不良者やコンディションが整っていない選手も多かったようで、名古屋戦も寺中克典監督のやり繰りが大変そうだった。しかし逆に2年生センターバックの川井浬が「ある程度やれるんだなというのが見えた」という収穫もあった。

 

難しいゲームのなかで光っていたのはMF野田和空。「自分はドリブルが特徴で、前の練習試合からドリブルの調子がよかった」というドリブラーは、とくに2本目は間で受けて仕掛けチャンスをつくっていた。

 

その背景には関東遠征があったようだ。「相手のうまい選手のプレーを見て、今日は真似してみながら、それを意識してやった。手の使い方とかもだんだんおぼえてきた」。直近の遠征からも吸収し成長する野田には夏のクラ選での悔しさもある。「(夏の大会では)熱中症みたいになってしまった。自分も全然で、チームとしても何もできなかった。それが悔しかったので、この高円までドリブルとか、いままでやってきたことを見直してきた」。迎える中学年代最後の大舞台。「自分の武器であるドリブルを活かして、誰よりもドリブルで目立って、得点にどんどん絡んでいきたい」。磨き上げた武器でサイドを切り裂くことを誓う。

 

最後の遠征を終えて「課題だらけ」という寺中監督だが、最大の課題は選手がコンディションをどこまで戻せるか、どれだけ揃うかという部分ではないだろうか。名古屋戦でも欠場者が多く、中心選手もコンディションはまだまだ。初めて見るような光景が頻出していたが、監督も「俺も初めて見た。なんなら今季一番悪いゲーム」と話していた。それでも最後の練習試合でかなり追い込んだため、「今日あれだけやったら大丈夫だと思っている」と本番までには間に合うと見ている。

 

金沢U-15にとって2年ぶりとなる冬の大舞台は16日11時から、山口県維新百年記念公園ラグビー・サッカー場で行われる。

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