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奥能登地震の被災地へ。金沢の選手たちが小学校にベルマークを寄贈【無料記事】

8日、金沢の毛利駿也、波本頼がキリンビバレッジ株式会社北陸営業所の方々と共に珠洲市立正院小学校を訪問。今年1年で集めたベルマーク8737枚(10707.6点)を寄贈し、サッカー教室などを行った。

 

珠洲市立正院小学校は今年5月に発生した「令和5年奥能登地震」で最も被害が大きかった正院地区にある小学校。「(地震による)校舎への影響はそれほどでもなかったけど、中はグチャグチャになった。(地震は)ゴールデンウイークだったので、それが明けたらすぐに授業ができるようにみんなで片付けをした」と当時を振り返ってくれたのは山野仁志校長。山野校長によると「地震のあとはたくさん(スポーツチームに)声をかけていただいて来ていただいたが、今回も子どもたちは楽しみにしていた」とのことで、その言葉通り、歓迎の会場となった体育館にも歓迎の飾りつけが施されていた。

 

まずはベルマークの贈呈式。これは選手たちが毎日の練習などで「キリン ラブズ スポーツ」を飲んで、ラベルを剥がし、ベルマークを切って集めるなどしたもの。今年、ベルマークを切って集める管理係に任命されていたのは波本だったそうだ。

毛利「これで教材とかを買って勉強してもらいたい。ひらがなが難しいという子もいたので、できるようになってほしい」

波本「これまでは(集めたベルマークが)どうやって使われているかもわからなかったけど、こういう子どもたちのためになっているんだと思えたので、来てよかった」

 

その後は田代祐平アンバサダー、廣井友信クラブキャプテンも参加してのサッカー教室が行われた。全学年の児童25名(欠席者除く)に先生方も混じりながらの和気あいあいとした雰囲気のなか、選手たちも終始笑顔でサッカーを楽しんだ。

 

今回の訪問はベルマーク贈呈、サッカー教室だけにとどまらない。体を動かしたあとは、子どもたちと一緒に給食を食べて、さらに交流の輪を広げた。

選手は「好きな給食は?」「好きな食べ物は?」「どんな習い事をしているの?」など、子どもたちと会話をしながら、懐かしい給食のひとときを満喫した。

毛利「給食はもちろんおいしかった。懐かしかったし、なんだか小さく見えた。僕も昔は海苔の佃煮が食べられなかったけど、子どもたちにも苦手な子がいたみたいで、そんな話もしていた。牛乳に入れるといちご味になるやつ、知ってます? 僕は知らなかったんだけど、そういうのもあるって聞いた」

波本「ああやってみんなとしゃべりながら過ごす時間が最高だった。僕も小学校の頃はああいう感じだったなって。中学まで給食だったから、考えたらまだ5年前だけど、でもすごく懐かしい気持ちになった」

 

そのあとは急遽サイン会を開催。

サイン会が終わったあとも毛利は「自分のグループだったので」と、一緒に食べていた低学年の子たちが全部食べ終えるまで見守っていた。

 

さらに昼休みには、こちらも急遽ドッジボールをすることに。

「参加してほしそうな感じだったし、『わーい』って喜んでくれたのでよかった」と波本。なぜかバスケットボールも行い、ダンクシュートで長身選手の貫禄を見せつけていた。

今年は選手たちが参加するサッカー教室もこれが最後。選手たちは子どもたちから元気をもらって、来シーズンへの英気を養っていた。

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