互いに決定力を欠き1-1の引き分け。夏の補強で化けたSC相模原の牙城を崩せず【Report/2023 J3第27節 相模原vs.岐阜(AWAY)】

同点ゴールをアシストした村田透馬。©FC GIFU
9月16日、FC岐阜は相模原ギオンスタジアムでJ3第27節に臨み、SC相模原と対戦。1-1の引き分けで試合を終えた。勝点は39で、かろうじて勝点42の鹿児島ユナイテッドFCとアスルクラロ沼津から始まる第二集団に踏みとどまっている。
前からプレッシャーをかける時、後方で構える時、その中間の状態で形を変えるシステムが熟してきた相模原は特に前半は隙がなく、岐阜は攻めあぐねた。ただし岐阜も生地慶充を右サイドバックに起用して以降の形が機能してどちらのものでもない状態が続いた。
とはいえ、システマティックな動きでリズムが出来、より安定感が漂っていたのは相模原のほう。前半35分には右コーナーキックを身長184cmの水口湧斗にヘディングで沈められ、岐阜は先制を許してしまった。しかしアディショナルタイムに入った前半48分、相手のマークがついている状態から村田透馬が個の力で剥がしてクロスを送ると、相手ゴールキーパーの前で生地が触ってゴールイン。なかなか攻略法を見出しにくい時間帯だったが、押し込んだ状態での人数をかけた攻撃を諦めなかった岐阜が、選手の質もあってすばらしいゴールを決めた。
前半のうちに岐阜が追いついたことによって後半はフラットな状態からのスタート。よりオープンな試合展開となり両チームともシュート数が前半よりも増えたが、互いに決定力を欠き追加点はなし。岐阜にとっては後半22分、茂木秀が安藤翼のPKを止めたことが大きかった。
補強によってチーム力が上がり、より監督力を活かせるようになり、完成度も高まってきた相手に思い通りの試合とはいかなかったが、1ポイントを奪えたことは収穫。次節、松本山雅FCから3ポイントを奪うことでこの1が活きるようにしていきたい。
◆岐阜は生地、相模原は牧山を活かしたチーム作り
(残り 2582文字/全文: 3468文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ