「みんな頑張ったけれど、決めるところを決め切れず、細かいところを突き詰められなかった結果…勝ち点1」【2021明治安田生命J2リーグ第26節 甲府1-1千葉 レビュー】
2021年8月21日 甲府1-1千葉(18:03K.O/JITリサイクルインク スタジアム/入場者数22,965 人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き。入場者上限5000人以下、または、収容率50%以下での試合開催)/天候 雨のち曇 弱風/気温 25.9℃/湿度 79%/全面良芝)
得点者 26’ウィリアン・リラ(甲府) 90’+1チャン・ミンギュ(千葉)
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ゴルフは見るだけだけど、相模原戦(1-2●)がボギーパットを外したような気分の試合なら、千葉戦(1-1△)はバーディーパットを外した気分…。91分に勝ち点3を”1”にされた悔しさやガッカリはあるし、”守り切れなかったのか”という思いもあるけれど、ベンチもピッチの選手も2点目を取って試合を決めようとしていた。”ベタ引きで守ればいいじゃないか”という考え方もあるし、河田晃兵が88分に遅延行為でイエローカードを貰ったように時間を使う意図はあったけれど、甲府の立ち位置ではいい試合をしても細かいところの歯車を嚙み合わせられなければ思ったようには勝てない。
試合前、2020東京五輪の卓球女子団体で銀メダルを獲得した――山梨日日新聞では”中央市出身”で、静岡新聞では”沼津市生まれ”と表現され、両県で”出身地”を獲り合う――平野美宇選手(日本生命)がビジョンで「私もヴァンフォーレ甲府を応援しています」とエールを送ってくれた千葉戦。立ち上がりは千葉が櫻川ソロモンのフィジカルの強さを活かしてシュートチャンスを作り、甲府は繋いでもロングボールを蹴ってもマイボールになかなかできなかった。
ドリブルをしないで足元のパスが多く、相手がマークしやすくなっていると感じていたが12分には小柳達司のロングボールから泉澤仁に決定機、17分には持ち上がった小柳のスルーパスが――股抜きでいいコースになるラッキーもちょっとあったけれど――ウィリアン・リラに通ってDFを躱してGKと1対1という場面を創り反撃開始。その後も「同じシステムなんで長いボールが効果的とは思ってなかったが、相手が前からプレッシャーを掛けて来ていて最終ラインがリスクを負っていることは最初から分かっていて、そこに少しでもボールが来るという脅威を与えないとボールが動かないし、15分くらいまでは五分五分でも出そうと思っていた」という山本英臣のロングボールも効果的だった。
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