山梨フットボール

「戦略・戦術があっても奇策はない上位3連戦。最後の磐田戦は京都戦のアラート感と任せて終わりにしないサポート・カバーの一体感で勝負」【2021明治安田生命J2リーグ第18節 磐田対甲府 プレビュー】

 

荒木翔(手前)や関口正大(中央)の両WBが見せるような90分間の献身性をチームとして発揮して、一体感のある組織として磐田を上回りたい。

2021明治安田生命J2リーグ第18節 磐田対甲府 甲府先発予想布陣。

2021年6月13日(日曜日)磐田対甲府(15:00 KICK OFF/ヤマハタジアム)

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曜日に天皇杯があったので前節の新潟戦(2-2△)から結構時間が過ぎたようにも感じるが週に1試合のリーグ戦。そして、上位3連戦の3試合目となる重要なアウエー磐田戦(3位)。京都(0-0△)、新潟と引き分けできているし、天皇杯は敗れていて勝つしかない理由・モチベーション・プレッシャーがMAXではないかと思う。磐田とは5ポイント差、昇格圏とは7ポイント差の5位・甲府。この差がそれぞれ8ポイント差、10ポイント差になるのが最悪で――上位4強(新潟、京都、磐田、琉球)みたいな感じになってリーグ戦のミッドウェー島を前に取り残された感が出る――少なくとも3位と2ポイント差に縮めなければならない。6位・町田から長崎、山形、千葉と9位あたりまでの追い上げも勢いがあり、セカンドグループに飲み込まれずに上位グループのサロンに甲府の椅子を確保するためにも勝利が必要。

い桜ボールのことは忘れるとしても、上位3連戦で勝ち点2では足りないし、3でも足りないし、勝って5ポイントは稼ぎたい。しかし、相手の磐田は昨季も今季の序盤も”J2リーグで最高の選手層があるのに勝ち切れない”チームだったけれど、今は直近の7試合を5勝2分で無失点4連勝中の右肩上がりで組織力にも自信を高めている。甲府も直近の7試合は4勝3分で悪くはないけれど、上手いだけでなくアスリート性が高い選手が揃う磐田の右肩上がりは脅威。

今週の木曜日と金曜日は天皇杯で先発したメンバーはリカバリー。リカバリー後、リーグ戦に向けた練習(写真の右方向で行っている)を見つめる背中は何を思う。磐田戦前日の土曜日の紅白戦形式の戦術確認ではアグレッシブに仮想磐田としてプレーしたが、このアグレッシブさを天皇杯で発揮しきれなかったことは経験の少なさだし、今後に向けた糧にしないといけない。

天皇杯に途中出場した野津田岳人(右から3人目)と長谷川元希(左)は今節のキーマンになりそうだし、ボランチの山田陸(右から2人目)は大ベテランの遠藤保仁とバチバチやり合って抑える外国人選手的なメンタリティも必要。

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