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無料記事「連戦の選手もターンオーバーの選手も復帰戦の選手も新たに託される選手もみんなで90分間闘い抜いてチーム力で勝つ」【2020明治安田生命J2リーグ第27節 徳島対甲府 プレビュー】

2020明治安田生命J2リーグ第27節 徳島対甲府 甲府先発予想布陣。

2020年10月17日(土曜日) 徳島対甲府 (14:00 KICK OFF/鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム)

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年のプレーオフの悔しさも思い出して…”と書き始めて、調べてみると今節先発する選手は誰も去年のプレーオフで先発しておらず…。ただ、ベンチスタートだった岡西宏祐、山本英臣、ドゥドゥが先発で、金園英学が今節復帰のベンチ入り。北九州戦以上に難しい試合になることは覚悟しているが、今季加入した選手も前節同様に”勝つしかない”という覚悟で挑むのでプレーオフの経験に関係なく徳島に挑むシンプルな精神状態。徳島は”難しい相手でも自分たちのサッカーをやれば勝てる”という感じだと思うが、コッチは勝ち点に余裕がないのでこの必死さでは絶対に上回りたい。

そろそろ決めてほしいドゥドゥ。彼こそ気負い過ぎずに90分間戦えば2~3回の決定機は必ずあるので決めてほしい。決めてくれる。

ボランチの野澤英之(左)もハードに戦う。そして、今季の初ゴールを大事な試合で決めるくらいの強かさを発揮してほしい。手前のハンサムも、後ろのハンサム(今津佑太)もハード且つクールにやってくれる。

「気負いはない」という荒木翔。今節はセットプレーのキッカーとしても見せてくれるし、逆サイドのクロスに入っていってプロ初ゴールも大胆に狙ってほしい。

節は”チャンスを貰うではなく”、”大事な試合を託される”選手に特に期待したい。その代表がWBで先発する荒木翔。内田健太という大きな存在がいるなかで上位陣との対戦では先発の機会がなかったが、前節の北九州戦では途中出場で託されたことを見ても伊藤彰監督の評価が高まっていることは明らか。先発が分かっても気負わないコメントをしているところに期待が持てるし彼の成長があると感じた。

「上位との3連戦の最初の福岡戦で負けて、前節は北九州戦に勝って、その勢いのまま徳島戦に行ける。1位のチームとやることは大きな経験だけど、いい経験で終わらせたらいけない。(内田)健太さんと遜色なく攻守でやれたらチームの総合力が上がる。監督を今後悩ませるくらいにしたい。ただ、プラスαで何かをやるよりも、これまでやってきたことをチームのためにやる。気負いはない。チームのために走って身体を張る姿勢を見せたい。個々にみんながそういう姿勢を見せれば一体感を出せる。一人でもそういう姿勢を出せないと崩れるが、みんなが持っていれば結果はついてくると思う。徳島は個人の能力が高いので1対1で負けることがあっても組織で負けないことが大事。甲府は組織で守ることには自信を持っているし、そこに不安はない。前には(泉澤)仁くんがいるので追い越す動きをやっていきたい」と、プラスαという背伸びなしで挑もうとするところに付け焼き刃ではない経験値を感じる。

出場機会がどんな状況で来るのかは分からないが、練習では直接FKも決めておりスペシャル感を出せる中山陸。自分自身への期待に応えるパフォーマンスを臆することなく発揮してほしい。

山本英臣は表には出さないが賭ける試合だと思っているはず。両脇を固める今津佑太と中塩大貴と連携して徳島のクロス攻撃にどう対応するのかは――入ればヒヤリとするが――見せ所だ。

熱い漢・金園英学(右)も復帰。トレーニングマッチ無しで復帰する難しさは熱さで乗り越える。

た、中山陸がベンチ入りしたことも大きなことだと思う。荒木、中山は内田、泉澤という絶対的な選手が同じポジションにいた故に上位陣との試合ではターンオーバーの裏と表の関係になり起用されなかったが、コロナ禍の過密スケジュールの中で経験を積んで評価を高め、勝ち取ってきた選手。経験値が少ないことは変わりがないけれど、ポテンシャルは高く、こういう大きな試合に飢えていたところもあると思うし、相手がスカウティングしきれていない面もある。彼らの右肩上がりの経験値と渇望感がエネルギーとなってチームを前進させ、チームを助けることに繋がると信じ、期待したい。

島のリカルド・ロドリゲス監督は16人くらいの選手を中心にしてターンオーバーは少なめの起用をしてきた。しかし、負担が大きなポジションの選手を中心に上手く遣り繰りをし、交代枠もほとんどの試合で4~5枚使ってコンディションをケアしている。これはこれで一つの成功だと思うが、ボランチの岩尾憲やFWの垣田裕暉は26試合出場しているし、核となる選手は20試合以上出場しておりシーズン最後まで走り続けられるのかと思うが、その答えはまだ分からない。ただ、同じメンバーでやってきた強さや自信は半分を過ぎて相当に高まってきていると思う。このメンタリティは前期対戦時にはなかったものでこっちも闘争心を高めていかないと対峙できない。お互いの成長度をぶつけ合う、やってみないと分からない試合。先制点が大事になるが、90分間で全員で勝つという強かさを持って挑みたい。みんなで闘い抜いて今節も勝つ。
(マツオジュン)

ターンオーバーでチーム力を高め、前節の勝利で手にした粘り強さや諦めない姿勢を今節もぶつける。

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