佐久間悟GMインタビュー第3回(最終回)「どこを中心にすればいいのか判断が難しい補強も大卒2年目、3年目の選手が勝負の年になる今季。そして、OB監督誕生の可能性は…」【コラム&インタビュー】
――甲府の生きる道は2020年の選手構成や戦い方がベースになって、同時に専用練習グラウンドを求めつつJ1を目指すという形ですか?
そうですね。専用の練習場は中・長期的にいうとリニアの新駅周辺、新スタジアム構想があると思われるところに造るのか…医大のグラウンドは条件的に難しいと思うが韮崎市の協力を得るのか…。そこは1~2年で解決できることではないので4~5年をかける中期でも構想をしっかり立てるべきだと思います。
――今季の陣容はだいぶん固まってきましたが、昨季はコーチングスタッフが足りないと感じました。コーチは増やす方向ですか?
(コーチを増やして)アウェーや試合当日のメンバー外選手(の練習)に刺激を与えることは必要だと思っています。また、将来構想としてトップチームとアカデミーの融合を図ることも必要だし、JリーグにはU-21リーグの構想もあるので動向は注視しないといけない。将来的にはU-21リーグに参加することがクラブライセンスの要件に盛り込まれる可能性もあるかもしれないと考えています。
――昨季、アカデミーではU-18(県ユースリーグ1部2位)はプリンスリーグ関東参入戦に挑戦することができなかったですが、U-15は高円宮杯の全国大会に進みました。U-15の3年生はU-12のときにダノンネーションズカップ(フランス)で準優勝した年代で、今春からはU-18に進みます。彼らに対する期待は大きくなりますね。
長期にわたってもそうですがU-12で勝っても、U-15で勝っても、U-18で伸びていない過去があります。ここはアカデミーダイレクターの西川陽介さんや山梨県サッカー協会に出向している保坂不二夫さんの力も借りてテコ入れをしたいと考えています。
――U-18のうちにトップチームの試合に出られるくらいの選手を育成しないといけないということですね。
トップとU-18の融合が進んでいないところがあります。U-18の選手のプレーの基準というところが定められていない。そこはトップの監督・コーチとU-18の監督・コーチ、アカデミーダイレクターを含めて積極的な関係性を構築したい。
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