山梨フットボール

伊藤彰監督「横谷(繁)は自分でしっかりとボールを持ってやったのでコッチも尊重しました。顔を見たら冷静で、PKは入ると思った」【無料記事 J2第30節 甲府1-0大宮 コメント】


「素晴らしいゲームを最後まで大宮と戦えたことはよかった」(伊藤彰監督)


1万人強(10,083人)のファン・サポーターの皆さんが入ってくれて、しっかりと後押しをしてもらってそのお陰で勝てたゲームだと思います。

前半、我々も裏を意識しながら…WBの裏は我々も狙うところだったがWBの裏を上手く使えている時と使えていない時があった。使えていない時は押し込まれて苦しいときもあったが、フアンマ(デルガド)や(ロビン)シモヴィッチという怖く、強力なFWに対してしっかり戦ってくれたことは凄く評価できると思います。

一進一退で我々もやられる場面もあったし、決められるという場面もあった。素晴らしいゲームを最後まで大宮と戦えたことはよかった。最後、横谷(繁)がきっちり決めてくれたことは次に繋がるパワーになった。これを次のゲームに繋げていかないといけない。

――ゴールを含めて横谷選手のプレーや存在感とは?

僕が求めるタスクをしっかりやってくれる。シャドーとボランチのタスクをしっかりとこなしてくれた。彼も今日は負けたくない気持ちがあったと思うし、それが前面に出ていてよかったと思います。

――ドゥドゥ選手がPKを獲得するドリブル突破をしましたが、終盤は上から見ていると疲れているようにも見えましたが、ドゥドゥ選手を交代することは考えましたか?

前線の(ピーター)ウタカ、ドゥドゥの足が止まってきた部分はあったが、彼らがグラウンドにいることで大宮に脅威を与えるところは見ている人たちもやっている選手も…ワンプレーで流れを変えられる2人でもあるので、そういう面では疲れもあったし(攻撃から守備に)戻って来られない部分もあったが、カウンターから脅威を与えてくれてもいいかなぁというところで…それを期待して最後まで残しました。前線の選手を代えてというのもあったが、暑さの中でお互いに消耗した中で最後、ペナルティエリアの中で勝負ができる選手をグラウンドに長く置いておくこと…今日攻撃的な布陣を取ったことに尽きると思います。

――PKのキッカーは横谷選手と事前に決めていたのですか?

いつも(試合前日にPKの)トレーニングをしている中で、ウタカ、ドゥドゥ、横谷はPKを蹴っていて、対大宮や疲労感やドゥドゥ、ウタカの意気込み方というか、そういうところよりも彼はいつも冷静なので冷静さを含めて最後、僕自身も“横谷”というつもりだったが、自分でしっかりとボールを持ってやったのでコッチも尊重しました。顔を見たら冷静で、入ると思いました。

――今日の試合はJ1昇格のために重要な試合でした。勝点1ではなく、勝点3を取った意味は?

シーズン当初、上位チームとやる時に勝点6のゲームと言われたが、シーズン前半は勝点6のゲームと言うよりも勝点3のゲームなのかなぁと思います。残り13試合になったときの昇格争いのライバルチームとの試合は勝点3ではなく6の重みがあると思っています。シーズン当初からしっかりと頭の中に入れながら30試合くらいまでは昇格争いをするチームとは勝点差を縮めながら――引き分けもあって――積み重ねながらやることと、残り10試合くらいのところでこういうゲームを勝ち切るという…勢いに乗せることはシーズン当初から選手に話していたので、そういう意味ではこのゲームに勝てたことで昇格に向けて第一歩を踏み出せたと思います。20試合あたりから我々も下降気味なところがありましたが、選手が真摯に取り組んでくれた。今の流れは選手自身が掴み取ったものと思っているので、このまま次のゲームの足元を見据えてやっていきたい。

――アラーノ選手はホームで初のプレーでしたが、今日のプレーと今後への期待は?

見ての通り技術が高いしスピードもあるしドリブルもできます。攻撃の核というか、攻撃のピースというか、パワーを出したいときに凄く有効で、素晴らしい選手だと思います。実際はコンディションのところ(に不足)があるが、30分を目途に彼自身が日本のサッカーに慣れつつパフォーマンスを出してくれている。素晴らしいことで、残り12試合ではスタートで行くこともあると思うし、こういうふうにジョーカーとして使うこともあると思います。彼の力は今後の12試合で大切な力になると感じました。これから馴染んでもっと活躍してほしい。
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