山梨フットボール

「バホスの2ゴールで7位栃木を撃破もバホス負傷交代の心配が残ったホーム初勝利」【2018明治安田生命J2リーグ第14節 甲府2-1栃木 レビュー】

2018年5月12日甲府2-1栃木(14:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数6,430人/天候 晴 弱風/気温 30.0℃/湿度 29%)

得点者 5`ジュニオール・バホス(甲府) 17 `ジュニオール・バホス(甲府) 36 `大黒将志(栃木)

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「バホスの2ゴールで7位栃木を撃破もバホス負傷交代の心配が残ったホーム初勝利」

7位の栃木の力は推測しがたかったが、始まってみると甲府が質と力のあるチームだということがよ~く分かった。5分に浮き球を湯澤聖人が競り勝って入れたクロスをジュニオール・バホスが決めたのは素晴らしかったけれど、1-0になってから質の差が――勝てるチームかどうかは別として――より分かり易くなった。立ち上がりから栃木は大黒将志をスイッチにしたように前からプレスを掛けてきて、失点してからはそのスピードはアクセルベタ踏み。それでも、甲府の最終ラインからのビルドアップはパスワークとポジショニングでかわして危ない場面は無し。オロオロ感はなく、見ていて小気味よかった。前からのプレスが掛からないからボランチのヘニキはイライラするし、ネイツ・ペチュニクは下がってボールを受けようとするなど、甲府は質の差を見せつけた。

13分の松橋優とバホスの連続シュートが防がれて「あ~っ」とは心の中で思ったけれど、17分には新井涼平のパスカットから小塚和季が一瞬タメてバホスに出したスルーパスが絶妙で、バホスはGKをかわして早くも2点目。この日が誕生日だった副務の籏崎慎司のために「ゴールを決める」という約束をしていたバホス。1点目を決めた後、ベンチに駆け寄ったとみせて上野展裕監督がハイタッチをしようとしたのに素っ気なく通り過ぎてロッカーの籏崎のところに行く優しさを見せた。しかし、2点目を決めてからは足を気にしている様子で、少しプレーするもバックスタンド側で座り込んでしまう。一旦はメディカルスタッフが〇(マル)のサインを出すも、24分でリンスと交代。14日のオフ明けの様子ではやはり肉離れはあるようで、程度は分からないものの復帰まで2~4週間かかる可能性がある。

先制点を決めてベンチに駆け寄ったように見えたジュニオール・バホスだが、上野展裕監督の前をほぼ素通りして駆け寄ったのは副務の籏崎慎司のところ。

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