山梨フットボール

「寒い札幌で金園英学感謝の2ゴール。曽根田穣も決めて11年ぶり2度目のグループステージ突破決定」【2018JリーグYBCルヴァンカップ/Bグループ第5節 札幌0-3甲府 レビュー 】

2018年5月9日札幌0-3甲府(19:03K.O/札幌厚別公園競技場/入場者数4,371人/天候 晴 弱風/気温 6.1℃/湿度 78%)

得点者 6’金園英学(甲府) 16’金園英学(甲府)86’曽根田穣(甲府)

◇◇◇◇◇
「寒い札幌で金園英学感謝の2ゴール。曽根田穣も決めて11年ぶり2度目のグループステージ突破決定」

千歳空港への着陸が無事成功して、機内からボーディングブリッジに出た瞬間に「間違えた」と思った。甲府も寒かったけれど、北海道はピリッとした空気で寒いよりも“冷たい”空気。Tシャツの上にフリースという格好が寒さをナメていることは分かりつつも、1回しか着ない服を札幌で買うのは癪に障るので、そのまま札幌厚別公園競技場へ電車とシャトルバスで向かった。新札幌駅から出ていたシャトルバスの車内には甲府サポーターらしき人はいなくて、全員が札幌サポーター。最後尾に座り、聞き耳を立てると2列前のマダム2人組の会話が少し聞こえてきて、「今日は勝てるの?」、「甲府だから…」という感じで最後は聞き取れなかったけれど、勝った気でおられた様子。

タジアムに着いても空気は冷たいままで、再び服装のことを後悔しているとベンチコートを着たフロントの人に、「その格好はダメでしょ」と笑いながらダメ押しされる。「体脂肪を燃やすから大丈夫」と強がりながらも(ユニクロに寄ってなんか買えばよかった…)と大後悔。ひとまずピッチサイドに出て両サポーターの様子を観察すると、3位の札幌はノリノリの余裕綽々で、ゴール裏からは笑い声が聞こえてくる。J1の3位とJ2の17位の気分の違いを見せつけられたような気がしたが、湧いてきた感情は(札幌サポーターを黙らせるような試合にしたい)というもの。プレーはしないけど…。

ラブのオフィシャルカメラマンが薄手のヤッケを貸してくれたので、少しマシになってキックオフを迎えることができた。札幌は出場停止やケガ人で選手が足りないようで――リーグ戦のメンバーは使う気がない――ベンチにはU-18の選手3人を含めて19歳以下の選手が5人。でも、先発メンバーはJ1、J2でレギュラーを経験したことがある選手がほとんどで面子は悪くない。(さてどうなりますか)でキックオフの笛を聞いたが、いきなり甲府ペース。フォアチェックがハマり、札幌はミスを多発。そして、6分に佐藤和弘が打ったミドルシュートがDFに当たっていい具合に金園英学のところに転がって、ワンタッチシュートがゴールイン。こぼれ球をこねくり回さずにワンタッチで決めるところに金園のストライカーとしての質を感じるゴール。金園に可愛がってもらっている森晃太はこの感覚を盗まないといけない。

(残り 1820文字/全文: 2935文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ