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吉田達磨監督「反省しないといけないゲームだが、逆転勝ちをできたことはこれからのパワーになる」【無料記事 J2第7節 岐阜3-4甲府 コメント】

【2018明治安田生命J2リーグ第7節 岐阜3-4甲府 コメント】

「反省しないといけないゲームだが、逆転勝ちをできたことはこれからのパワーになる」吉田達磨監督

連敗して苦しい、チームの雰囲気が苦しいというよりも、自分たちを包むもの全てが息苦しくなってくるようなものを感じる中で今日、岐阜のスタジアムで勝って帰ることができることを率直にいいことだと思います。今日、前半と後半でまったく別の顔があって、前半プレーしていたかというと、プレーしていないんですけれど、プレーされてしまったということもなくて・・・。チグハグなところでパスが回っていく、トントコトントコされていく、トントコトントコされる中でナーバスな人がいたり、「大丈夫」と思う人がいたり、「取れるんじゃないか」という人がいたり、「無理じゃないか」と思っている人がいたりして、少しバラバラになっていました。セットプレーから失点して、自分たちのチョット掴みかけたリズムをいつも壊してきた。セットプレーからの失点は僕たちの中でさらに重くなりました。

その中でも前半を終えてハーフタイムもそうですし、前半の間から山本英臣を中心に、「行け」、「行くな」、「ここに来い」を繰り返しながら絶望的な前半で終わるものが、少し修正の兆しを見せて戻ってきたんじゃないかと思います。後半早い時間に点が取れるのはこれまでの僕たちにあまりないことで、さらにセットプレーで点が取れることもこの2年間はほとんどなくて、そういった勝つ流れを後半の立ち上がりに選手たちの切り替えで持ってこられたと思います。点差は離れて、4点、5点と取って、持っていけるチャンスをふいにして、また、自ら接戦に持っていくような、お客さんを楽しませるようなスリリングなゲーム展開を自分たちで選んだ。前半の自分たちは猛省しないといけないし、後半の自分たちは姿を見せた。もう少し強かに勝って行けるチームになっていかないといけないと思います。

なんとなくの重い雰囲気と全勝しないといけないかのようなプレッシャーからスタートして、そうじゃないんだと気を引き締めて、フルパワーで戦い抜かないと勝ち点3を得られないということに気づきつつある中で、逆転勝ちをできたことはこれからのパワーになると思います。今日ピッチの中は暑かったと思います。選手は止まった姿から走る姿を見せることができたと思います。ポジティブです。それを後押ししてくれた声援、彼らは勇気づけられたと思いますし、今その声援が彼たちにとって少しのプレッシャーになっていたものが、この1勝によって同じ勝利を目指す者同士ひとつになって戦って行ければと思います。今日のゲームは反省をしないといけないゲーム。選手は重苦しい中、違った顔を見せてくれたゲームだと思います。

――今までのゲームはエネルギーやパワーを出せないままの90分だったと思いますが、後半に変わったのは何が理由なのか?

単純にボールを取りに行ったし、前を狙い出したということだと思います。前半、高野遼、湯澤聖人は逸って前を狙って、前を取りに行って裏を取られた。何が起きたかというと、そこでしかパワーを持って守備をすることがなくて、ボールも基本的には短いパスを繋がれて、自分のところに帰ってきたボールなので、ボールの周りに集まるし、後は狙いたくなる。久しぶりにボールに触るので、中盤の選手は特に、一発のパスを狙いたくなる。そういうところで難しさがあったと思います。後半は単純に前に出たことが理由だと思います。

――ハーフタイムの指示は?

もうちょっと頑張りなさいというような・・・、「これでいいのかなぁ」と言いましたけれど、やるのは選手ですから自分たちがどういうものを持っているのかと言うことに気がついて、プレーし始めたと思います。

――後半の同点ゴール、シンプルに裏を使った狙いは後半に修正をしたのか、前半から想定していたが使えなかったのか?

岐阜のラインが高いことはみんな知っていて、結構簡単に進入を許して、“最終ラインが崩されなければOK”という空気感でサッカーをしていて、なかなか背後を狙うためのいい出し手をサッサと作れなかった。バホスは裏を狙いたいけれど、出す方は「今はちょっと無理」、ちょっと顔が上がった瞬間にバホスは(動き直しが必要で)無理だから1回やめているから、こっちは出したいのにがチグハグになった。後半はジャストで合ってきたというか、WBも高いところに行くだけじゃなくて、古橋(亨梧)君、田中パウロ(淳一)君の背後を取って、彼らがパサーとしてボールを前に運ぶスペースが見えていたし、あったが使いきれない前半と言うところ。

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