山梨フットボール

「質を出すためのエネルギー、パワーはリーグ戦よりもあったかもしれない」【無料記事 2018 JリーグYBCルヴァンカップ第1節 甲府3-0札幌 吉田達磨監督会見】

【2018 JリーグYBCルヴァンカップ第1節 甲府3-0札幌 吉田達磨監督会見】

吉田達磨監督会見「質を出すためのエネルギー、パワーはリーグ戦よりもあったかもしれない」

ルヴァンカップにJ2のクラブである我々が出場する意味や意義を議論されたり、考えたりしました。それでも、今日のこの会場に着いてグラウンドの設営が行われて、スタジアムに多くのピッチ看板があって、反対側を見ると山の手前に多くの旗があって、ファン・サポーターも水曜日の夜の試合にも関わらず見に来てくれて――(J2の2クラブだけがなぜ参加するのかという)意義とか意味とかそんなこともあるけれど――この日のために、僕たちのために準備をしてくれて、楽しみにしてくれて、(記者会見中の今はピッチ看板などの)片付けが(ボランティアの皆さんの手で)始まっていますが、手作り感が詰まったスタジアムでプレーすることは意味があることだと、試合前に改めて思いました。

(リーグ戦と並行して戦うことは)日程的に大変だけど、楽しみにしてくれる人がいて選手が日ごろの努力やサッカーに賭ける思い、今日でいうと“リーグ戦のスタート(メンバー)に名前を連ねたい”、“ベンチに入りたい”という思いをぶつける場があって、ルヴァンカップがあってよかったと、試合が終わって改めて思いました。

札幌は甲府よりもチャレンジの途中だと思います。多くのチャレンジの中、トライ&エラーを繰り返して――サッカー以外でも同じだと思いますが――成長するために失敗はつきもので、彼らが挑戦した上での失敗に乗じてミスを突けた、得点することができたと見ています。

これは狙っていないとできないので、選手は”相手のミスを突く“、”自分たちが持っているものを全て出す“という2つの約束を最後の最後まで果たしきれたと見えました。ルヴァンカップでグループステージを突破(4チーム中2位以上)するためには、おおよそ11~12ポイントの勝ち点が必要だという話を試合前に選手にしました。勝っていくことで11~12ポイントが見えてくる。その通り今日は3ポイントを取った。残り9ポイント、来週も小瀬・山梨中銀スタジアムで(ルヴァンカップの)試合があります。相手は(今日より)強くなる。ある程度完成されたチーム(清水)がやってくる。今日のように失敗を恐れず――それでも失敗はしますから――反省して、課題を持って次に進みたい。

ヴァンフォーレ甲府が目指しているものを来週も続けたいですし、週末は(リーグ戦の)町田戦があります。今日試合に出ていないメンバーにとっても大きな励みになったと思います。町田戦はこの感触を持ったまま――町田は2連勝していますが…メンバーは替わりましたが僕らも間の公式戦で勝った――町田戦に向かいたいと思います。

――リーグ戦と違うメンバーで戦いましたが、チームが目指すサッカーの浸透具合はどれくらいだと見ていますか?

目指しているところまでは、選手もまだまだだと感じていると思いますが、メンバーが全て替わっても局面ごとにチームがやろうとすることは整理されているし、そこに質が伴って、試合に出たり、チームが勝ったりする。今日は質を高めないといけない試合だったと思うが、質を出すためのエネルギー、パワーはリーグ戦よりもあったかもしれないし、何かを恐れるということがない分、質はともかくエネルギーはあった。浸透度はまだまだかもしれないが、何をすべきかということは整理されていたと思います。

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