ヴォルティススタジアム

【長崎vs徳島】試合フォトレポート:渡井の値千金弾。長崎との6ポイントゲームを制する。

■明治安田生命J2リーグ 第23節
9月30日(水)長崎 0-1 徳島(19:03KICK OFF/トラスタ/3,157人)
得点者:89’渡井理己(徳島)
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前節の結果、首位に立ったヴォルティス。今節は「難しい試合になることはわかっています(リカルド監督)」と評する、3位長崎との上位対決となった。

試合開始直前、上位対決を前に集中力がみなぎる選手たち

前節からスタメンを6人変更。中盤には岩尾、小西、渡井、藤田、FWには杉森と河田が入った。

前半、「長崎さんが用意してきたプランと自分たちが用意してきたプランをお互いに出していく中で、非常に緊張感のある試合だった(岩尾)」と振り返ったように、慎重な立ち上がりを見せた両チーム。

長崎はFWの玉田が幅広く攻撃に顔を出しチャンスを作る。7分、玉田が強烈なミドルシュートを放つと、11分にもCKから毎熊にヘディングシュートを打たれるが、いずれもGK上福元がセーブ。

15分には徳島に最初の決定機。藤田の縦パスから反転した河田がクロス。中に入っていた藤田が飛び込むが、シュートはわずかに枠外。28分には小西の鋭いパスに渡井が反応。相手を外してシュートを放つがGK徳重にクリアされる。その直後にも、ショートコーナーから藤田のクロスに石井が合わせるもわずかに枠外。31分には、相手のクリアボールを拾い、河田がドリブルで相手選手をかわしミドルシュートを狙う。

結局前半は0-0でハーフタイムに入る。

「相手の運動量も含めて少しボールを握ることもでき、相手にブロックに対して無理に入っていくのではなく、じれずに自分たちのタイミングで入っていくことを大事にしてゲームを運んでいきました(岩尾)」と、後半も相手の出方も見ながら試合を進める時間が続く。

65分には一挙に4選手を交代。内田、杉森、藤田、河田に代えて、ジエゴ、垣田、岸本、鈴木を投入し、選手の立ち位置を変更する。

一進一退の続く中、「最後まで集中力を切らさなかったことが勝因(西谷)」と話すように、試合終盤に明暗を分けたプレーが生まれる。

89分、相手ボールを奪った徳島は、渡井がドリブルでボールを運ぶと垣田とワンツーを狙う。しかしこのボールはDFに奪われるが、相手GKのパスミスが岸本に渡る。ボールを拾った岸本は、ニアサイドへ丁寧なクロスを入れると渡井がうまく合わせ、値千金のゴールを奪う!
結局このゴールが決勝点となり、アウェイの地で長崎に勝利し、上位対決を制した。

試合後、手を上げ喜ぶ渡井理己

試合後、勝利の喜びを噛みしめながらも、「自分たちが戦うライバルは長崎だけではありませんし、まだ残り20試合くらいあって何も決まっていません(西谷)」「1試合1試合自分たちのミスを見つめ直して、自分たちがいい方向に向けるようにやっていきたい(渡井)」「課題は一杯あるのでちゃんと修正したい(河田)」「修正をかけてみんなで合わせていきたい(福岡)」と長崎戦で出た課題に目を向けていた選手たち。

5連戦の最後となる次節は、中2日でホームにFC琉球を迎えることとなる。

□試合フォト

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