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【広島 6-0 奈良】柏好文、真のプロフェッショナル

越道草太が素晴らしい切り返しを見せて相手を外した時、柏好文はPAの中で倒されていた。奈良のサイドハーフ・田村亮介が彼をつかみ倒していた。

もちろん、PKとなるはずのシーン。だが、主審も副審も気づいていないか、見えていないか、ノーファウル。VARがあるならば介入するべきシーンだった。

だが、プロフェッショナルはプレーに集中する。越道のクロスが弾かれ、高く浮き上がったその落下点に、松本泰志がいいポジションをとっていたのが、柏にも見えていた。

次だ。次は、どこにくる。

柏の頭脳に詰め込んであるCPUが働き、あっという間に答えを出した。

ここだ。

マークしていた田村がボールウオッチャーになっていたスキをつき、ベテランは離れ、そしてスプリント。しっかりとボールを見つつも狙い場所は一つ。目指す場所に向かって走っていたのは、18番だけ。そこは、ゴール前を固めていた奈良守備陣にとって唯一、わずかに、あいていた場所でもあった。

走った。滑った。突き刺した!!!

ゴール。ゴール。ゴール。

久しぶりに見る、柏のガッツポーズだ。

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