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【短期集中連載】王者・川崎Fといかに闘うか〜序章

サッカーにおいて絶対に勝てない相手など存在しない。逆に、絶対に勝てる相手もいない。

前者は1996年のアトランタ五輪で、ほぼフル代表といっていいブラジルとの戦いを日本代表が1-0で制した時に実感した。後者は、2012年の広島が今治FCに、2021年の広島がおこしやす京都に敗れた試合で思い知らされた。

現時点で、Jリーグの絶対王者は川崎Fだ。24戦無敗(19勝5分)、平均得点2.29(1位)、平均失点0.63(1位)、平均シュート数13.2本(2位)、平均被シュート数6.1本(1位)。さらにいえば、警告数12もリーグ最少だ。

川崎Fが最後にリーグ戦で敗れたのは、2020年11月21日の対大分戦(0-1)。この時は前半に谷口彰悟が退場しており、11対11の戦いでは2020年11月3日の対札幌戦以来、負けていない。現在、リーグ戦29試合連続不敗記録中(J1最多)。そして次節、広島に勝利すれば秋田がJ3で記録した30戦連続不敗(2019〜2020年)に並び、カテゴリーを通しての最長不敗タイとなる。

盤石の王者。だが前節、10人の柏に1点もとれず0-0で引き分け、昨年11月25日対G大阪戦以来続いていた連続試合得点記録が28試合でストップした。GKキム・スンギュの再三にわたる好セーブがあったとはいえ、三笘薫と田中碧という主力中の主力が欧州に渡った影響を感じさせた。

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