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【2020紫熊の戦士】エゼキエウ/万能アタッカーの予感

時差もある。12月からほとんど身体を動かしていないという事実もある。だからこそ、城福浩監督をはじめとする首脳陣は、エゼキエウ(以下エゼ)のコンディションを見極めるため、スロー調整を指示した。実際、昨年途中から加入してきたハイネルは、トレーニングの強度についてこれる肉体ではなく、合流まで1ヶ月近くの時間を要した。

エゼ自身は「コンディションはいい。サッカーがやりたい」と言う。でも、サッカー選手であれば、誰もがボールを蹴りたいもの。「サッカーは自分の喜びだし、楽しいからね」というエゼの想いは、当然のことだ。

ただ、ここで想いのままにプレーさせてケガをしてしまうと、確実に開幕には間に合わなくなる。指揮官が慎重になるのも、よくわかる。彼が特別な能力を持っているからこそ、無理はさせたくない。

ところが、実際に乳酸値の測定をしてみると、それほど悪くないことが数値として明確になった。おそらくは、それが彼の体質。そもそもタフにできているということだろう。数字の裏づけがとれたことで、トレーニングの強度は当初考えていたよりも早く、あげられるようになった。15日の合流、16日はポゼッショントレーニングに参加し、17日には守備の負担のないフリーマンとして紅白戦にも出場した。

なるほど。やはり質は高い。

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