【日々、紫熊倶楽部】かしわ天の話。
柏好文がゴールすると販売される「かしわ天」は、どんなに早くスタジアムに来ても、食べるのはやめておこうと思っていた。
正直、すごく食べたい。しかし、数量限定であり、サポーターの方々が楽しみにしているメニュー。僕のような立場の人間が食べるのは、憚れる。ぜひ、サポーターのみなさんに楽しんでほしいと、列に並ぶのも遠慮していた。
C大阪戦、恒例のファンクラブサロンでのプレビューセミナーが終わり、片付けようとしていた。すると、いつも前の方の席で、真剣な表情で話を聞いて下さっている女性のサポーターがビニール袋を差し出してくれた。
「以前、かしわ天を食べていないと書かれていたので。奥様とどうぞ」
なんと、差し入れて下さったのだ。
ありがたい。本当に嬉しかった。頂いたのであれば、食べない理由はない。
「本当に、ありがとうございます!」
丁重にお礼を言って、カメラマン室に戻る。そこには、暑さのせいか、気だるそうに座っていたカメラマン。
(残り 376文字/全文: 782文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ