【2018紫熊の勇士】丹羽大輝/どん底でも笑顔を。
今季最低の試合だった。もちろん、水曜日のG大阪戦である。
もちろん、全てが悪かったわけではない。前半、フェリペ・シウバや渡大生のゴールは素晴らしかった。どちらも2人の強みを発揮したビューティフルゴールだったし、指揮官がよく言う「個人の良さを活かしたい」というコンセプトがしっかりと表現されていた。立ち上がりから守備の緩さが目についてはいたが、それでもリードしていれば意識も変わってくるだろうと思っていた。
だが、それは逆だった。G大阪の前半が想像以上に悪く、2点を取った後も広島に易々とカウンターを許したことで、広島の中に存在した緩みが増幅されてしまった感があった。「3点とられて仕方のない状態」。馬渡和彰が悔しさを吐き出したが、その言葉どおりである。
バイタルエリアをポカリとあけてしまい、食野に先制ゴールを許してしまった後、城福監督は動いた。呼ばれたのは丹羽大輝。4月11日の対横浜FM戦で太腿裏を負傷。そのまま離脱してしまったベテラン。慎重に焦らずリハビリを重ねた。何度か危機的な状況もあったと聞く。しかし、しっかりとこの重要な試合に間に合わせてきた。
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