縦に紡ぎし湘南の

【ミニインタビュー】第8回:武田英二郎選手「プロ1年目といまとでは、気持ちはまったく違う」

日々精力的にトレーニングに励んでいる選手たち。始動からトルコキャンプへ向かうまでのあいだに伺ったそれぞれの言葉を、新加入選手を中心にお届けします。第8回は武田英二郎選手の声です。
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Q:武田選手にとって湘南は、2010年に特別指定選手として在籍して以来となります。
「そうですね。曺さんのことは小学校時代からずっと知っていますし、プロに入ってからも会うたびに話してくれていました。曺さんだけでなく他のスタッフのひとたちとも挨拶していましたし、いつもみんなあたたかく迎えてくれていたので、今回戻ってきたときも違和感はまったくなかったです。去年あれだけ強くて魅力的なサッカーをしていたので、そのなかでやりたいと自然に思いました」

Q:サイドバックのイメージが強かったですが、いまはボランチが多い。
「はい。鳥取の頃シーズン中にコンバートされてから、去年福岡でも、最初は左と兼用でやっていたんですが、早い段階からボランチとして最後まで試合に出ていました。もちろん左もできますが、気持ち的にはボランチとして勝負しに来ていると思っています」

Q:武田選手のストロングポイントは?
「キックと、がむしゃらにやるところですね、とくにボランチのときは。器用なことはあまりできないので、ほんとうに走って潰してというイメージです」

Q:練習試合などでは攻撃の起点となるプレーも印象的です。
「でも、たとえば(永木)亮太とボランチを組んで自分が思うのは、亮太のほうが攻撃に絡む回数多いということ。アイツはずっと主力でやっているし、見本になるプレーも多い。亮太に比べるとまだまだだと思っています。練習中うまくいかないこともありますけど、それは自分でも分かり切っていたことなので焦りもないし、見て学んで修正していきたいと思います」

Q:学んでいる感覚。
「そうですね、亮太に限らず上手い選手が多いので、すごくいい環境で練習できていると思います」

Q:J1ではまだ出場を果たせていませんが、武田選手にとってJ1は苦い思い出ですか?
「いえ、もちろんマリノスで出場できていないので苦い思い出といえばそうかもしれませんが、当時はメンタル的にもJ1で戦う準備ができていなかったのかなといまになって思います。プロになりたてで、周りの選手をライバルというよりもテレビのなかのひとという気持ちで捉えていた。だから仮に試合に出たとしても、そういう精神的な部分でたぶんいいプレーはできていなかったと思う。悔しさはありますけど、あのときの自分はまだそういうレベルだったのかなと思っていて。でもその後J2でプレーした3年間でかなり経験を積めたと思っていますし、プロ1年目といまとでは気持ちはまったく違いますね」

Q:個人的な目標はありますか?
「やはり試合にできるだけ多く出たいですし、個人というよりチームとして絶対J1でやれると思うんです。みんな上手いしスピーディーだし走れるし頑張れるし、J1にはなかなかないタイプのチームだと思う。結果を残していけば絶対楽しいし、どんどん自信を付けて強くなっていくと思うので、そういう争いに入っていきたいですね」

reported by 隈元大吾

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