早坂勇希、松井蓮之、算数ドリル実践学習に参加【ニュース】
早坂勇希、松井蓮之、両選手が11月25日に行われた算数ドリル実践学習に参加。川崎市立小杉小学校の6年生の子どもたちを相手に、対面で学習に取り組んだ。コロナ禍以前の2019年以来3年ぶりの開催だった。
実践学習は2種類。シュートスピードの測定から速度を比較するものと、50メートルを実際に走り速さを求めて、全員で同時にゴールするというもの。
シュートスピードは松井が担当。101km/hのシュートを蹴り込んで子どもたちを沸かせていた。
また早坂は3組に別れた50mの学習グループに対し、3組を相手にまず3本を試走。タイムを計測し、さらに本番を3本走行。合計6本を走破してバラバラのスピードの子どもたちが、スタート地点を何メートル前方に動かせば同時にゴールできるのかという実験を実際に体を張って行った。
算数は一般的に不人気教科だが、体を動かして数値を計測し、それを意味あるデータに変換させていくという過程を、子どもたちと共に笑顔を交えながら実体験していた。
小杉小学校の石原正樹教諭は、「考えることっていうのが面倒くさいこともあって、なかなか意欲湧かない子が多いんですけれども、今回このような形で実践もできるので、楽しんでやっていた子が多かったなっていうので、すごく学びいい学びの機会として作らせていただいてよかったなと思っています」と両選手に感謝。
また、石原教諭ご自身が担当していた50m走を実践した早坂に対し改めて感謝していた。
「私は50メートルの方を担当したんですけど、早坂選手が6本も50メートルを走ってくれたことだったり、その際もほとんど同じで走ってくれたのもそうですし、子どもたちも計算した内容がほとんど一緒だったので。算数が生きるというのを感じられたことも含めて楽しめたと思っています」
50m走について早坂自身は、子どもたちに助けられた走れたと謙遜。
「まずなかなか50メーター走ることもないので。ましてや6本、走りましたけど、すごく最初どうなのかなと思ったんですけど、子どもたちがすごい元気いっぱいやってくれましたし、なんか子どもたちに引っ張られて、僕も6本走り切れたので。そこは良かったかなって思います」
ちなみに早坂は率先して声をだして子どもたちをリードしていた。寮長の立場から若手を指導してきた経験が生きた部分もあるのではないかと考えたが、普段とは違った難しさがあったと話す。
「ある意味難しいですね。なんて言えば伝わるのかなっていうのはすごく思いますし。おっきい声で言えば聞くっていうのは多少ありますけど、そこのちょっとオンとオフは、、、。先生の言うことを聞く時はちょっと強めに言ったりとかっていうのはありましたけど。何にしても簡単なことはないです」
そんなこんなで、パワーを貰ったと笑顔だった。
「まず、こうやって実践学習っていうのが多分久々だと思うので、こうやって選手たちが実際に生徒の方と一緒に算数ドリルを学習できたのもすごくうれしかったですし、僕たちが教えるというよりも、パワーをすごくもらったなというふうに思います」
一方、松井は「やっぱり体を動かしてやることによってリアリティーがあるというか、何か想像しやすい部分があったので。そういった授業はとても貴重ですし、僕も小学生の頃、そういった授業はなかったんで。小学校の頃にこういう事をやれたら、何かもっと算数とか好きになれたのかなと思います」と苦笑い。
秒速、分速、時速の換算といった難しい計算を行っていたが、そういうことについては「ちょっと難しかったです。でも(子どもたちと)一緒に解いていくうちに、だんだん理解していきました」と話していた。
なお、コロナ禍で地域貢献活動の制限が続いているが、それでも少しずつ正常化している現状については楽しめたと感謝していた。
「本当にコロナがあって、なかなか触れ合うことができないですし、マスクも必要でなかなか難しい状況ではありましたけど、こういった機会をいただくことができて、とても感謝してますし。やっぱり小学生とかと触れ合うことができて、とても僕自身も楽しかったので。もっともっともっとこういう機会が、増えていったらいいなと思っています」
ちなみに授業開始前は、選手と子どもたちの間に少し距離があったように感じたが、授業が終わる頃には打ち解けた雰囲気になっており、集合写真では隣で写りたいとか、サインに長蛇の列ができるなどしていた。
(取材・文・写真/江藤高志)