「川崎フットボールアディクト」

【インタビュー】「当時はスタジアムの入場者が15,000人ほどで、その2%(300冊)くらい頒布できれば大成功と思っていました」(ねこのしっぽ・荒巻喜光専務)(1/3)

--同人誌が作られているという情報は知ってるんですが、実物を見るのは初めてです。
「天野さんには20冊くらいは渡してるんですが当日慌ただしくて行方不明になってしまったということを言ってましたね。本当にあっという間に売り切ってしまって、せっかく並んだのに買えなかった、ということも言われました。でもそんなに売れるとは思ってはいませんでした。当時はスタジアムの入場者が15,000人ほどで、その2%(300冊)くらい頒布できれば大成功と思っていたので、イベント2時間前から行列が出来るとは思いませんでした。
完売後に読みたいという方が多数問い合わせしてこられたので翌週には再販して簡易装丁にしたものを再販版として出したんですが、新丸子での店頭販売なので買いに来やすいということもあり、再販分も9月くらいまでには売れました」

--物珍しさもあったんですかね。
「フロンターレサポーターさんの懐の深さといいますか、チームが面白い企画をいっぱいやっているので、私が思っている以上にサポーターの方々が順応くださったようです。
当日はコスプレ観戦という企画もあったようですし、ねこのしっぽも負けじと痛レーシングカーを展示したりして、今考えると凄いイベントでしたね(笑)
その翌年は、ピーカブーが終了するということで、ファン感謝デーの時にピーカブーメモリアルブックを作りましょうと提案しました。原稿を募集したら今度も結構原稿を頂きまして、それを聞いたフロンターレさんも乗ってくれてピーカブーへのメッセージを在籍選手、スタッフに加えて移籍した選手や他チームのマスコットからもカラー写真で頂いたので、それをそのままカラー巻末付録という形にしました。」

--コンスタントに活動を続けられているようですね。
「フロンターレのプロモーション部の天野部長(当時)から『ねこのしっぽは毎年何回かは絡んでくれないとダメだよ』と言ってもらって、それに応えようと色んな企画を提案してきました。
例えば2015年4月に行われたコミックマーケット40周年スペシャルへの合同出展では公認キャラクターのカワサキまるこも提案させて頂きました。他にもアニソン歌手の串田アキラさんをお呼びしたり、画材メーカーのデリーターさんと画材体験ブースを一緒に出させて頂いたりしています」

(取材・構成・写真/江藤高志)

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