川上竜の言葉に見るメンタリティの変化【Column/2023 J3第13節 vs.沼津】
近年、FC岐阜はそこまでの状況に関係なくあっさりと失点する傾向があった。加えて、2021シーズンのJ3第9節Y.S.C.C.横浜戦のように、同点で迎えた終盤にバランスを崩して攻撃に偏りその隙に失点するような、試合運びの拙さも持っていた。ある程度リスクを負っても選手個々の能力で押し切り、勝ち越せるという自信がそうさせていたのかもしれない。年間を通しての総合勝点と得失点差で順位を決めるリーグ戦にあって、冷静に勝点を重ねていくという基準、あるいは感覚は不足していた。
ところが、J3第13節アスルクラロ沼津戦では、0-0で迎えた終盤にも選手たちは焦ることなく、自陣ゴール前を守り切った。準備した戦い方がうまく嵌まらない、あるいはいつものようにプレー出来ない、そういう難しいアウェイでの試合で貴重な勝点1を得たことは、今後に向けても自信になる出来事だろう。
宇賀神友弥の声がけもあり、最後の10分間は失点を抑えて勝点を持ち帰ることで意思統一が出来ていたのは試合レポートでお伝えしたとおり。そしてそれ以外の時間帯でも、選手たちは冷静さを保っていた。
◆堅くゲームを進められている
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