ぎふマガ!~FC岐阜を徹底的に応援する公式ウェブマガジン~

ようやく夏に積み重ねてきたものが実戦で姿を見せたセカンドステージのFC岐阜。ここをスタートラインとして走り出していけ【J3第17節「Y.S.C.C.横浜 vs. FC岐阜」Match Review】

 

©FC GIFU


■明治安田生命J3リーグ第17節
 
9月4日(土)15:00キックオフ
ニッパツ三ツ沢球技場(横浜)/入場者1,137人
Y.S.C.C.横浜 0 – 3 FC岐阜
【得点者】深堀隼平(49分)、大西遼太郎(57分)、オウンゴール(70分)
【岐阜先発/3-1-4-1-1】GK:桐畑和繁/3CB(RtoL):藤谷匠、甲斐健太郎、三ッ田啓希/WG(R):舩津徹也/AC:本田拓也/2IH(RtoL):中島賢星、大西遼太郎/WG(L):レレウ/ST:柏木陽介/CF:深堀隼平<GK=ゴールキーパー、CB=センターバック、WG=ウイング、IH=インサイドハーフ、ST=セカンドトップ、CF=センターフォワード>
 
◆苦しかった二カ月間
 

©FC GIFU


 ホームでの再開初戦に大敗する。一週間前に味わった苦しさを、FC岐阜は対戦相手のY.S.C.C.横浜に味合わせた。前節に3失点目を喫した後半25分に3得点目。あと1点を挙げていれば“マイナス4”を取り返す結果となるところだったが、ほぼ福島ユナイテッドFC戦の損失を埋めることが出来たと考えていい。
 
 思えば苦しい二カ月間だった。春先のコロナによる活動休止につづき、デルタ株による第5波には抗えず、様々な感染対策を講じていても夏の間に二度の陽性者判定による活動休止に追い込まれた。コロナ陽性判定と濃厚接触者判定に加え体調不良者やけが人が発生、調子を落としていた三ッ田啓希が最終ラインから外れた。「ないものをないと嘆くのではなく、あるもので考える」。ワイドの選手を3バックの左右に起用し、フォワードの選手をワイドに起用する。そのように試しながら、速攻に加えていわゆるボールを動かすサッカーに取り組んだ。長い中断期間でそのサッカーは浸透したが、練習試合のほとんどがキャンセルとなり、身につけてきたものを実戦で出す機会とゲーム体力を向上させる機会が失われた。ぶっつけ本番に一抹の不安を拭いきれないなか、第16節福島戦の前半はボールを動かしていくかたちのトライは出来たものの精度は不十分、後半に至っては足が止まり球際で競り負ける場面が頻出した。
 

©FC GIFU


◆初期のスタイルに回帰

(残り 3008文字/全文: 4150文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ