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自主的な円陣からの大逆転。建二岐阜、“2-0は危険なスコア”を証明しての4連勝達成。秋田に当たるまで負けられない、負けはしない【J3第20節「FC今治vs.FC岐阜」マッチレポート】

 

“ICHIGAN”。ひとつのチームになりつつあるFC岐阜、歓喜の瞬間。 ©FC GIFU


 2点を先行された瞬間、目にも留まらぬ速さでイレブンがいっせいに集まり、円陣を組んだ。これ以上失点は出来ない。前線と後方の意思を統一し、プレーを再開。ハーフタイムの戦術変更まで待つことなく、選手はまず自分たちで根っこのところを立て直した。そしてベンチの指示を仰ぎ、いまいち収まりのよくなかった4-1-4-1を4-4-2に整理した後半に3得点。仲田建二監督がめざす“闘う集団”になりつつある全緑の男たちが本質の強さを見せつけ、3-2の大逆転勝利を飾った。
 
◆2失点後の円陣
 
 10月7日、FC岐阜はありがとうサービス.夢スタジアムでJ3第20節に臨み、FC今治と対戦。3-2の勝利を収めた。これで第17節から4連勝。勝点を37に伸ばし、試合数が同じブラウブリッツ秋田に10差、岐阜よりも試合数が多いAC長野パルセイロとロアッソ熊本に1差と迫った。
 
 激しいプレッシャーをかけてボールを奪い、奪い返されても前がかりになり相手陣内に多くの選手が入り込みコンパクトにしている状態でさらに奪い返す。そうした猛攻で立ち上がりの岐阜は優位に立った。しかし開始2分、柳澤亘の強烈なシュートのこぼれ球を押し込んだかに見えた粟飯原尚平のシュートはゴールと認められず、序盤の決定機を逃したことで、戦局は今治の優位に傾いていく。
 

前半7分、PKを止めた松本拓也。 ©FC GIFU


 前半7分のPKは松本拓也が弾き、危機を脱したかのようだった。しかし10分、左からのフリーキックを、この日、駒野友一に代わり右サイドバックに入った原田亘がファーで蹴り込み今治が先制。30分には左中盤辺りから早めに入れた斜めのクロスに山田貴文が反応、前に落とす一発の胸トラップで岐阜の最終ラインウラに抜けて2点目をもぎ取った。
 
 “事件”が起こったのは直後の31分だった。ゴールキーパーの松本を含めて岐阜の11人全員が駆け寄り、

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