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長倉颯「乗り越えられない壁はないと思う」咸泳俊「残留できるようにがんばります」J2残留とメンバー入り、ふたつの目標に向けて【コラム】

 
 練習試合では、公式戦に出場していない選手たちがメンバー入りに向けて努力している姿を目撃できる。彼らは出来不出来に関わらず、自分の出番が終わると何かしらの反省をする。

 奈良クラブ戦の1本目が終わったあと、ピッチサイドでは2本目を観ながら長倉颯と咸泳俊(ハム ヨンジュン)が何事かを話し合っていた。指揮を米田徹ヘッドコーチに任せ、いろいろな選手やスタッフに話しかける北野誠監督もいっとき、長倉とハムの会話に加わる。J2残留という目標を掲げて緊迫してはいるものの、そのなかでも純粋にサッカーを追求する姿勢は失われていないようだ。

ピッチサイドで練習試合を観ながら話し合う長倉颯と咸泳俊。

 話の輪では何がテーマになっていたのか、長倉とハムに訊ねてみた。

◆コツコツとやりつづける

 まず驚かされたのは、ハムの日本語が上達していること。数カ月前は少し停滞している様子だったが、そこから再び急速に進歩し、現在では不都合がほとんどないように映る。長倉も「何も気を遣うことなく話しかけると言葉を返してくれる。ふつうに通じると思います、日本語は」と言い、もはや言葉の壁はないようだ。
「前半いっしょに出ていたときに何がだめだったのか、自分たちのポジションに入った後半の人たちはどういうふうにプレーしているのか、

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