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痛恨の引き分け。22位からの脱出はならずも、前田遼一は「切り換えていくしかない」と眼光鋭く次節を見据える【J2第31節レポート第1報】

 

試合開始前、吠えるかのような表情の前田遼一。気合いがみなぎっている。


「今日は絶対に勝たなければいけない試合だったと思います」
 9月7日、試合後の共同記者会見で、北野誠監督はこの事実から目を背けなかった。
 21位の栃木SCと勝点1差で臨んだJ2第31節での直接対決は、ホームスタジアムである岐阜メモリアルセンター長良川競技場の声援を背に受け、FC岐阜が3ポイントを獲得して終わるはずだった。大一番という位置づけで、覚悟を持って栃木に立ち向かった。しかし結果は無情にも0-0の引き分け。敗れこそしなかったが、22位からの脱出は果たせなかった。
 
◆出せなかったコンビネーション攻撃
 
「この引き分けは負けに等しい引き分け。それでも試合はつづきますし、一つひとつ勝っていけばまだまだチャンスがあると思うので、また明日から努力します」
 こう総括した指揮官の気持ちを汲む――いや、それ以上に闘志をたぎらせ、結果に納得していない様子でミックスゾーンにあらわれたのは、11番を背負うエース、前田遼一だった。
「残念ですけど、終わってしまったのを悔やんでも仕方がないので。次に向けて切り換えて、がんばっていくしかないと思います」
 



頭をぐるぐる巻きにしたまま、前田はハードなプレーをつづけた。


 後半10分頃、現在は栃木に所属する田代雅也との接触で、

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