FC琉球から2点を奪うも薄氷の勝利。自軍ゴールにかんぬきをかけたFC岐阜、執念で貴重な3ポイントを持ち帰る【J2第30節レポート】
ヒヤリとするようなラストシーンを過ぎるとタイムアップの笛が鳴り、待望の3ポイントがもたらされた――。
8月31日、FC岐阜はタピック県総ひやごんスタジアムでJ2第30節に臨み、16位のホームチームFC琉球と対戦、2-1で薄氷を踏むかのような勝利を収めた。
布陣は今週のトレーニングで試行していた、當間建文とフレデリックそして前田遼一を含む4-4-2。前半、ディフェンスではボールを奪いに行って獲りきれなかった場合や、相手ボールになった場合は初期ポジションに戻る原則的な動きを繰り返し、穴を開けずにプレー。2点リードで折り返しての後半は、押し込んで得点しようとする琉球の姿勢に対してよりはっきりと引いて守る状態となり、クリアの拙さから1失点を喫したものの、シュートストップに強いビクトルの好守、そしてフィールドプレーヤー全員がからだを張った守りで追加点を許さず、J2残留に向けて貴重な白星を獲得した。
あとがない岐阜にとっては絶対に必要だった3ポイントを得て、次節はいよいよ岐阜メモリアルセンター長良川競技場で21位の栃木SCを迎え撃つ。
◆事前の準備が実った前半に2ゴールを挙げる
対戦相手である琉球はボール支配にこだわるスタイルであるとの分析、そしてミスとカウンターからの失点が多い自分たちについての反省に基づき、北野誠監督はこの試合を控え、戦い方をあらためて整理した。
「琉球さんが得意なスペースを消しちゃえ、と。そのためにああいうブロックの組み方で臨みました。そこでサイドのところをサイドバックが行くのかサイドハーフが行くのかを、今週のトレーニングではっきりさせて。2点を獲ってから(うしろに)重くなっちゃったけど、それまではすごくいいサッカーができていたんですよね。選手たちには『いい守備をしないと攻撃的なチームにならないよ』という話をして、選手たちは割り切って守備をやってくれたのがよかったのかなと思います」
不要なリスクを避けてのプレーが目についた。守備では、
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