確実な手応え。5位のオレンジ軍団を圧倒、価値ある無失点試合で1ポイントを獲得【J2第25節レポート】
7月31日は水曜日ながら各地でJ2第25節が開催され、夏休みの夜を彩った。
FC岐阜は5位の大宮アルディージャをホームの岐阜メモリアルセンター長良川競技場に迎え、前半こそ押し込まれたが、一転して後半は相手を圧倒。決定機を活かせず無得点に終わったが、上位の強豪を上回る内容の0-0で引き分け、堂々の勝点1を獲得。J2残留への希望を見出す、価値ある好ゲームを演じた。今夏のウインドーで加入した塚川孝輝、馬場賢治、そしてジュニオール バホスが揃って先発。これまでの岐阜になかったものをもたらし、戦い方の幅を拡げた効果が感じられるようになってきた。
クリーンシートは第4節の鹿児島ユナイテッドFC戦以来、じつに4カ月半ぶり。前節の京都サンガF.C.戦で綻びを見せたディフェンスに確かな手応えを得て、緑の戦士たちが目標を視野に捉え始めている。
◆危ない場面もあった前半45分間
「4-3-3から2トップに変えたときが勝負どころだったと思います。あそこで二度ほど決定機があり、あのかたちをつくって点を獲りたかったんですけど、2トップにした途端バホスが脚をつってしまって、ちょっとそこが計算外だったかなと。でもそのあともしっかり攻めましたし、からだを張って守れていたので、この勝点1は大きいと思います」
北野誠監督がこう総括したとおりの内容だった。
敵地では終盤の猛攻でゴールを割られ、体制変更のきっかけとなる手痛い敗戦を喫した因縁の相手を、あと一歩のところまで追い詰めた。勝利こそ得られなかったものの、なにより首位戦線を走る強豪に対して引くことなく攻め込んでのドロー決着が悪かろうはずはない。足りなかったのは得点だけ。そう確信を持って言えるだけの地点まで、岐阜はやってきた。
京都戦では守備面で個の弱さが露呈。改善を図るべく練習に取り組むも、
(残り 3148文字/全文: 4055文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ