柏戦の質を継続できず、大幅にメンバーを入れ替えてきた新潟に屈し5連敗【J2第17節レポート】
6月8日、FC岐阜は岐阜メモリアルセンター長良川競技場でJ2第17節に臨み、アルビレックス新潟と対戦。1-3で敗れ、これで5連敗となった。前半を0-1で折り返した岐阜は先発の中島賢星に替えて風間宏矢を後半の開始から送り込み立て直しを図ったが、キックオフからわずか1分で追加点を与えてしまった。すぐさまライアン デ フリースに替えて前田遼一を投入すると、彼にボールが収まり全体的に押し上げられるようになる。
粟飯原尚平が「(風間)宏矢くん、(前田)遼一さんとハム(咸泳俊)が入ってから、そこで収めてくれて自分が前に行く時間をつくれた」と言うように後半は攻撃の機会を多くつくることができ、後半32分に山岸祐也がPKを決めて1点を返した。その後、前田がボックス内で倒されてPKを獲得するチャンスもあったがこれを決めることができず、同点に追いつくことはできなかった。アディショナルタイムにはカウンターで攻め込まれてオウンゴールを喫し、とどめの失点。ペースを摑みきれないままタイムアップの瞬間を迎えた。
◆攻守のバランスをどう改善するのか
前節の柏レイソル戦で相手を1失点に抑え守備は回復傾向にあったが、この新潟戦では全体的にミスが多く、自陣に引いても跳ね返せず。相手のドリブルに翻弄され、セカンドボールを拾えなかった前半にセットプレーから先制点を許したことで苦しくなった。
大谷幸輝、大武峻、カウエ、レオナルドというセンターラインの軸こそ不動であるものの、両サイドバックに出場経験、すなわちデータの少ない選手を起用するなど、新潟は大幅にメンバーを入れ替えてこの試合に臨んできた。特に右サイドにはフランシスとサムエル サントスの外国籍選手ふたりを揃え、ドリブルとランで突破を図ってきた。
この采配について新潟の吉永一明監督に訊ねると、答えは「いや、岐阜の対策は考えていないです。我々が一番力を出せる配置を考えたというところが優先です。サイドで優位に立てたことに関しては、おそらく効果的だったという解釈をしてもいいと思います」というものだった。ここで新潟のふたりに引きずられ、岐阜は優位に立つことができなかった。
後半はボールに関与していない中島を下げ、
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