ヴォルティススタジアム

【愛媛vs徳島】プレビュー:これまでとは異なる部分を持つ四国ダービー。しかしヴォルティスは締め括りの勝利をもぎ取るのみ!

■2015明治安田生命J2リーグ 第42節
11月23日(月)愛媛vs徳島(14:00KICK OFF/鳴門大塚)
愛媛FC戦(アウェイ)でのイベント情報と注意事項について(徳島公式)
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誤解を恐れずに言えば、24回目の四国ダービーは非常に勝負の価値が測り難い一戦だ。

それは愛媛が前節でプレーオフ進出を確定させたため。
クラブの悲願が懸るその決戦に駒を進めたとあって、愛媛の意識がすでに11/29(J1昇格プレーオフ準決勝開催日)へ向いているのは間違いない。そのため迎えるリーグ最終節はまずチームとして出来る限りリスクを避けたいゲームのはずである。主力たちに少しでもコンディション不安があればいつも以上に考慮してくるであろう。さらに、戦いにおいて重視するものも、結果から内容へ変化しているに違いない。本来なら勝つことが全てのダービーマッチだが、それよりも6日後の90分にいい形で繋がっていくかどうかが愛媛にとっては重要で、彼らの視点はきっとそちらへ置かれると思われる。

もちろんここで勝利し、弾みを付けたいという気持ちは持っているだろう。だが、現実として彼らのプライオリティがプレーオフにあるのは明らか。それだけに幾ら四国ダービーでも、今回については愛媛が持ち得る全てを尽くす体制で挑んでくるとは予想し難い。となれば、ダービーマッチとしての価値は──。冒頭で記した通り、測り難いのが正直なところではないだろうか。

しかし、それはそれとして、ヴォルティスからすればこの最終節は絶対に失敗の許されない一戦だ。状況がどうあれ相手が愛媛である以上、クラブの威信とサポーターのプライドを守るために負けられないし、今季をひとつでも上の順位で終わるために必ず勝点3をもぎ取らなくてはならない。さらに、このゲームが小林伸二監督最後の指揮になることから、チームには成長を体現する内容も求められよう。それこそが自分たちを育ててくれた名将に対する何よりの恩返しになるのだから。

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