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【2019年シーズンに向けて】松本大弥/成長の曲線

松本大弥は広島ユースの3年生になった当初、評価がわかれていた選手である。1年生の頃から試合に出て、年代別代表にも選出されるほどの期待株。東俊希はまだ注目されてもいなかったはずだ。

しかし、2年の時はややパフォーマンスがおち、成長曲線も思った以上の伸びが見えなかった。年代別代表から声もかからなくなり、トップチーム昇格にも暗雲がたれ込み始めた。だが、キャプテンに就任した後の大弥は想像以上の力を発揮し続け、プロへの道筋を自分の力で切り拓いた。過去の昇格パターンではあまり例をみない事例といえる。

だからこそ、彼には大きな期待を寄せたい。

「 士別れて三日なれば刮目して相待すべし 」

これは三国志演義に描かれた呉の知将・呂蒙の成長を表した言葉だ。かつては教養のなさを指摘され、からかいの対象となった呂蒙が猛勉強の末に博識となった後、かつての知り合いに語った名言である。

士なるもの、別れて三日もたてば随分と成長しているものだから、目を見開いて会わないといけない。

松本大弥の成長を見ていると、この言葉が胸に突き刺さる。

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