課題もあるが、努力に対して自信をもっていいスタジアム空間
エディオンスタジアム広島のおまつり広場で名物となりつつあるのが、すじ煮込みうどんである。昨年まではアウェイ側で販売し、そこで好評だったことで今回、満を持しておまつり広場に進出してきたメニューだ。
まさにその名前のとおり、すじ煮込みにうどんが入っていると考えればいい。すじ肉は柔らかく、臭みもない。こんにゃくの触感とネギの香りがアクセントとなり、広島風のこしのないうどんがマッチする。当初は「うどんはやっぱり、こんぶとかつおの出汁でしょ」と思っていたが、すじ煮込みの醤油味が実に合う。まだ未体験の人はぜひ、チャレンジしてほしい。
もちろん、食というのは人それぞれの好みだ。全ての人が美味しいと思うメニューなど、つくれない。しかしこのすじ煮込みうどんは、多くの人々に愛される逸品になる可能性を秘めている。カシマスタジアムのモツ煮と同様のスタジアム名物になれる日が来てくれたら。それは、たとえば尾道ラーメンでもいいし、パリオコでも、カルビ弁当でも、選手コラボメニューも、どういうメニューでもいい。今年のサンフレッチェ広島ではないが、質の高い競争をやり続けてくれれば、きっと広島のスタジアムはグルメ王国となる。
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