ヴォルティススタジアム

【直前レポート】戦いも振る舞いも『徳島ヴォルティス』らしく

前節・甲府戦(0●1)、敗戦ながら垣田裕暉と河田篤秀の特長を活かした2トップ戦略とそれに対する内容は悪いものではなかった。試合後に「10試合ぐらい無敗で来てたみたいですけど」(岩尾憲)という言い方をしたのは、勝点勘定せずに1試合1試合を大切にしてきた岩尾らしい。また、ロッカールームの雰囲気を感じ、“軸をぶらさないように”という岩尾なりのチームメイトへの叱咤激励なんだろうと受け止めた。

流石に試合直後は監督も含めてチームからは悔しさがにじみ出ていたが、今節・山口戦へ向かう中ではしっかりと切り替えられていた。本日のZoomを使用した取材では、表情や言葉の抑揚からも正しきマインドに再び立ち返っていたのを感じ取れた。リカルドロドリゲス監督も「アベンジャーズ、居る?」といつも通り(笑)。このやり取りの背景には、私が映画『アベンジャーズ』が大好きで夏場はアベンジャーズTシャツを着用して過ごしていたからなのだが半袖はもう寒くて着用していない。なので、本日は対策を講じてZoom背景にアベンジャーズ画像を準備して臨んだところ「www(笑)」(リカルド監督)とまぁまぁウケた。

ついでに「アベンジャーズは一人ひとりがヒーローなんですけど、集まったときにもっと強くなります。なので、徳島ヴォルティスと一緒です!」とカッコつけて言ってみると、笑われながらもリカルド監督からはいい返答があった。

「我々はいいシーズンを過ごせていると思う。そこに胡坐をかくことはないが、この順位に着けられている、この勝点を取れていることは素晴らしいこと。ここで何かを変えるとかではなく、さらに良くしていく。そして、自信を持って戦っていく。当然ながら負けたり、つまづいたりすることもあると思う。そういうときこそ、自分たちを信頼して逆境を乗り越えて行きたい」。

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