ヴォルティススタジアム

白熱した試合は延長戦、そしてPKへ~Jユースカップ1回戦鳥栖戦レポート~

お互いに5人まで許されている交代カードを使いながら勝負に出た延長戦。後半の流れから変わらず押し込まれる展開に我慢は続き、立て続けにシュートがポストをたたくピンチを迎えるも何とか耐えて延長前半を終えると、延長後半は風上に。そして、101分に5番平山がハーフウェイライン越えた辺りから、思い切り良く狙ったシュートは風にも乗って、そのままゴールに突き刺さるスーパーゴール。プリンスリーグでも同じような距離から決めていたと言い、羽地監督のベンチからの「打て!」という声に、左足を振り抜いたスーパーゴールで勝ち越しに成功する。

延長前半に背番号5平山のスーパーゴールで逆転に成功

延長前半に背番号5平山のスーパーゴールで逆転に成功

延長後半に勝ち越しに成功し、ここからの展開としては90分以内の戦いとほぼ同じようなものに。鳥栖のパワープレーにひたすら耐える時間となり、そのまま試合終了かと思われたアディショナルタイム1分のラストプレーでのコーナーキック。右サイドからインスイングで送られたボールをゴール前中央で17番田川に高い打点で合わされて再び終了間際に同点とされてしまう。試合は110分でも決着がつかずPK戦へ突入した。

祈るイレブン

祈るイレブン

PK戦では、110分間前線で奮闘した11番藤原、スーパーゴールを決めた5番平山、そして延長戦からの出場となった9番河野が外してしまい、2-3での敗戦となった。GK中野も1人セーブしたものの及ばなかった。110分間、戦い抜き、勝利まであと1歩のところまで行った選手を誰一人として責めることは出来ない、素晴らしい戦いだったことは、試合を観戦してくれた方々からの温かい拍手と声援が物語っていた。

無念の1回戦敗退となった

無念の1回戦敗退となった

試合を終えて、羽地監督は「立ち上がり少しバタついて失点をしてしまった中で、そのままズルズルいくかとも思ったのですが、しっかり相手の出方などを見て守備から修正をして戦い方としてはハマったと思います。しかし、やはり結果としてチャンスがあった中で決め切ることが出来なかったのがポイントだったと思います。
3年生を怪我で欠いた中、その3年生の分までという気持ちで頑張ってくれて、この試合でもしっかり良い守備からカウンターという形を自分たちでやりながら見つけて、有効なんだと感じてくれたと思います。そういう意味では試合には負けてしまったのですが、選手たちの成長につながった試合になりました。
また、この試合をしっかりと分析して、足りなかった点を次のトレーニングから落とし込んでいけるようにしたいと思います」と話した。

結果としては、昨年に続き2年連続の初戦敗退となってしまったが、1・2年生主体のチームでこういった試合を戦えたということは間違いなく次につながる試合となった。この試合で感じ取ったことを残りのプリンスリーグやその他今後の活動に活かして欲しい。

■試合の様子(写真)

試合結果等はこちら

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