ヴォルティススタジアム

【徳島vs長崎】レポート:改善は見せるも、まだ足りず…。

■2016明治安田生命J2リーグ 第21節
7月3日(日)徳島 0-0 長崎(18:00KICK OFF/鳴門大塚/3,243人)
—————
スコアレスドロー。ある意味、妥当な結果ではないだろうか。前節の内容に対して幾らかの改善は見せたが、合格点と言えるほどの立て直しではなかった。それゆえ勝ちを得られるまでには至らず…。

前半に関しては、前節とほとんど変わりのない非常に厳しい内容だったと言わざるを得ないだろう。ボランチの岩尾憲が一週間前の反省を活かすように多くボールに触ってそれを散らすも、その先の展開はほとんど広がらないまま。パスはどれもが横、横、横で、相手を嫌がらせ、攻撃のスイッチにもすべき縦への一本は一向に見られなかった。また、自分たちのストロングポイントと位置付けているサイドに起点を作ろうとする意図は見えるも、そこからの工夫やアイデアがなかなか出てこない。特に右サイドはタッチライン際の広瀬陸斗へ繋いでも前に運ぶことさえ難しい状態で、ボールを受けた広瀬のプレーの多くは斜め後ろでフォローする橋内優也へのバックパスであった。
いずれにしても前半のヴォルティスは前節とほぼ変化なし。実際その45分間に放ったシュートが3本だけで、そのうち2本がセットプレー絡みのものであったという事実からも、流れの中でのチャンスは前節同様作れていなかったことが分かるであろう。「やはりカルリーニョス不在では…」と考えながらゲームを見つめたファン・サポーターもきっと多かったに違いない。

そして折り返した後半も序盤は攻撃が形にならない苦しい展開が続いたが、65分に指揮官が交代カードを切るとそこからようやく状況が変わり始める。

(残り 794文字/全文: 1504文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ