【コラム】戦った男、衛藤裕。
11月28日。契約満了に伴い、衛藤裕と来季の契約を結ばないことが発表された。
周囲の感覚と同様に、「えっ!」と筆者自身も驚いた。昨季はJ1で25試合に出場して4得点。今季はケガによる影響で出遅れはしたが、復帰してからはブランクを感じさせることなく躍動していたのだから。しかし、衛藤自身は「チームもだんだん若手中心(の編成)になっていましたし、そろそろかなと覚悟はしていました」と冷静だった。
衛藤は出場すれば必ずと言っていいほど活躍を見せてくれた選手の1人だった。しかし、徳島ではケガに悩まされた時期も多かった選手だった。一番印象に残っているできことは13年。初のJ1昇格を目指す中で、チームは怒涛の快進撃。その中で、衛藤は黙々とリハビリを続けていた。7月のトレーニング中に負傷し、左足底腱膜部分断裂で全治約3ヶ月と診断された。それまでも悩まされていた箇所ではあったが、「多少無理をしてでも休みたくなかった。その結果が悪い方に出てしまった」と悔しそうな表情をみせた。当時は「子どもと遊んであげることもできないくらい日常生活にも支障があって、本当に苦しかった」と振り返る。
それだけに、練習に復帰した時には誰よりも嬉しそうな表情が印象的だった。
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