【インタビュー】「人生、一度きりですからね!」(畠本フェレイラ真之通訳)。
今季、ポルトガル語通訳として加入した畠本フェレイラ真之通訳。昨季まで3年間ポルトガル語通訳をしていたササオカユキオ通訳とは古くからの友人。ササオカ通訳は興味深い人生経験を持っていたが、畠本通訳も興味深い人生経験がある若人だ。(※ササオカ通訳については「~”シャーレ”と“銀の盾”を掲げた通訳~」をご覧ください)
人生を楽しみ、情緒あふれる豊かな精神を持っている。そんな畠本通訳をちょっとだけ覗いてみた。
畠本フェレイラ真之通訳
1996 年1 月25 日生まれ
群馬県出身
[経歴]
2016~2017 年 ザスパクサツ群馬 通訳
2021~2022 年 レノファ山口FC 通訳聞き手/柏原敏 取材日/9月某日
――ササオカユキオ通訳がチームを去ったことは残念でしたが、新たにやってきた畠本フェレイラ真之通訳も同じく変な人で嬉しかったです(笑)。
変な人、はっはっは(笑)。
――表現は冗談ですが、だいたい本音です(笑)。お二人は以前から友だち同士だったと聞いていますが、どういうご関係ですか?
中学時代、一緒にフットサルをやっていました。ユキオが『インドでぃん』という芸名で、Vine(※6秒動画を発信するショート動画のはしりのようなアプリケーション。現在はサービス終了)でバズった(流行った)時も撮影をたまに手伝っていたような関係です。13歳頃か14歳頃からの長い付き合いです。
――ササオカ通訳が「サッカーの通訳をやっている友人もいるし自分もやってみたいなぁ」というのが徳島で通訳をすることになった最初のきっかけだったと話をしていました。それが畠本通訳ですか?
俺だったら嬉しいっすね。でも、通訳をしている友人は何人かいるんですよ。俺なのかなぁ。俺であってほしいです。
――ザスパクサツ群馬で通訳をすることになったきっかけを聞かせてください。
高校を卒業した時に、ポルトガル語と日本語を喋れることを活かしたいと思っていましたし、英語も少しできるので。いろいろと仕事を探していた時に、携帯ショップで通訳の仕事を見つけて、履歴書を提出して、そこに受かって、働くつもりでした。
でも、その同時期に僕が行っていたフットサルチームの関係者から「サッカーチームの通訳の仕事があるんだけど」って電話がかかってきて、内容も聞かずに「はい、やります!」と答えてそっちの仕事に飛び込みました。即答した時は何の仕事かわかっていませんでしたが、詳しく聞いてみると群馬で通訳をできるという仕事で面接へ行きました。
多分ですけど本命は僕ではなかったと思います。他に候補がいたと思うんですけど、その人が辞退しちゃったから僕にチャンスが巡ってきたと思います。ただ、そこから僕の人生はいろいろ変わっていきました。
「俺のタイミングがやってきた! 俺の出番だ!」と思いました。
――仕事は楽しかったですか?
面白かったです。好きだったサッカーにかかわる仕事でしたし、自分にピッタリだと思いました。ただ、16-17シーズンに所属していて、17シーズンは42試合で5勝5分という難しいシーズンになって残念ながらJ3に降格をしてしまいました。降格を機にブラジル人がチームからいなくなって、僕も通訳としての役割がなくなったので契約終了になりました。
――そこからレノファ山口FCで通訳を務めるまでに、経歴としては3年間の空白があります。その間は、どんな生活をしていましたか?
いろいろやりました。ブラジルにも行きましたし、自分で車関係の仕事もしていましたし、フリーランスで海外から東京に映画やテレビなどの撮影に来るような方をアテンドするようなプロダクション・アシスタントの仕事もしました。千葉県の工場で働きもしましたし、その後に派遣会社の営業も経験しました。髭を剃って、スーツを着てね。「お世話になります。株式会社○○の畠本真之です」みたいな感じで。
――この体格の方が営業マンで来たらビックリされませんでしたか?
体格よりも、違うことで驚かれました。電話では「畠本真之」でアポを取るんですけど、「フェレイラ」を名乗らないので会社を尋ねた時に「あなた誰? あなたが畠本さん!?」ってなるんですよ(笑)。でも、そのギャップがあって話は盛り上がりました。営業ではちょっと結果を出しました(笑)。
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