ヴォルティススタジアム

【愛媛vs徳島】試合フォトレポート:再開初戦の四国ダービーは、悔しすぎる逆転負け。

■明治安田生命J2リーグ 第2節
6月27日(土)愛媛 4-3 徳島(18:03KICK OFF/ニンスタ/リモートマッチ)
得点者:10’岩尾憲(徳島)16’垣田裕暉(徳島)45+3’オウンゴール(徳島)52’横谷繁(愛媛)78’有田光希(愛媛)83’西岡大輝(愛媛)90+6’西岡大志(愛媛)
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およそ4カ月ぶりのリーグ戦再開となったリーグ戦。再開初戦はリモートマッチ(無観客試合)での四国ダービーとなった。
開幕戦の東京V戦からスタメンを4人変更。プロ初スタメンとなる安部崇士のほか、石井秀典、岸本武流、鈴木徳真が名を連ねた。

試合序盤から鋭い守備と連動した攻撃で主導権を握ったの徳島。開始4分にショートカウンターから杉森がシュートを放つと、7分には左サイド杉森と西谷がワンツー。杉森が抜け出しクロスを入れる岸本が飛び込むがGKにクリアされる。
そんな中迎えた、前半10分。梶川のCKをニアで石井と岸本が競り合う。こぼれたボールを岩尾が押し込み先制点を奪うと、16分には梶川の精度の高いCKを垣田裕暉が打点の高いヘディングシュートで追加点を奪う。

2点のビハインドを追った愛媛も布陣を徳島に合わせる形で対応し、試合はやや膠着状態となるが、前半アディショナルタイムにはCKからファーサイドで垣田が詰めると相手のオウンゴールを誘い、早くも3点目を奪う。

ハーフタイム、「後半は点差は忘れて戦うこと。相手が前がかりにきたらカウンターも狙おう。今一度気を引き締めよう(リカルド監督)」と気の緩みを引き締めた指揮官だったが、後半開始からメンバーを3人入れ替え前がかりとなる愛媛に押し込まれる展開となる。
52分にはFKからのこぼれ球を詰められ1点を返されると、その直後にもPKを献上するが、ここは守護神・上福元の完全に読み切ったセーブでゴールを許さず。
とどめを刺したい徳島も、杉森のトリッキーなプレーから相手の裏に抜け出した途中出場の渡井がドリブルでゴール前へ持ち込むと、絶妙なラストパスを入れる。しかし西谷が放ったシュートはゴール右に外れてしまう。

その後、70分、72分と立て続けに迎えたピンチはGK上福元の神がかり的なセーブで止めるが、このプレーで上福元がポストと激突しまい負傷。試合は一時中断する。その中断明けのファーストプレーとなるCKで有田に押し込まれ1点差にされると、83分にもCKからゴールを許し3-3に追いつかれてしまう。

同点に追いつかれた徳島も、佐藤、榎本を投入し攻撃を活性化させチャンスを作る。そして迎えた後半アディショナルタイムにビッグチャンスが到来する。右サイドでドリブルする渡井からフリーとなった榎本へラストパスが通り、ダイレクトシュートでゴールを狙うも、GK岡本がわずかに触り、ボールはゴールポスト右に外れてしまう。そしてその直後、ビルドアップのミスからボールを奪われ逆転ゴールを許し万事休す。悔しすぎる逆転負けを喫することとなった。

試合後、リカルド監督は「本来我々がしなければならない我々のスタイルであるボールを握るということをできなかった」と後半押し込まれた原因を分析。そして「ファン・サポーターの方々には本当に申し訳なく思っています。我々としてはこの敗戦をしっかり受け止めて学び、次につなげなければいけません」。

再開初戦での厳しい戦いぶりに「自分たちの立ち位置や振る舞いを見直せざるを得ないゲームだった(岩尾憲)」と、改めてJ2の厳しい戦いを身をもって痛感した一戦となった。

□試合フォト

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