ヴォルティススタジアム

【特別企画】前回の東四国クラシコをプレイバック!/試合レポート:ベテランの落ち着きある一撃で讃岐を撃破!前回対戦の悔しさを晴らしたヴォルティスは順位浮上も果たす。

今回は特別企画として、前回の東四国クラシコの勝利をプレイバック!
現在4試合戦って未だ勝利を挙げられない厳しい状況ですが、ダービーという大一番に勝利することで流れも変えられるはずです。
いいイメージを持ってアウェイの地へ乗り込みましょう!

■2015明治安田生命J2リーグ 第32節
9月20日(日)讃岐 0-1 徳島(13:04KICK OFF/ピカスタ/8,249人)
得点者:87’冨田大介(徳島)
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試合ハイライト(スカパー公式)

胸のすくような快勝というわけにはいかなかった。内容には少なくない課題も見えたと認めざるを得ないだろう。だが、この一戦で何より求められたのは結果。前回対戦の悔しさを晴らし、上位へ近づく順位浮上を果たすための勝利だ。そのことを考えればチームの戦いは十分評価に値するものであるし、さらに土壇場で決勝点を奪った勝ち方は間違いなく次への勢いを得られるもの。ヴォルティスは今節を非常に意味ある90分にしたと言っていいはずである。

ゲームを振り返ると、チームは序盤から非常に難しい展開を強いられた。
開始早々に最も警戒していたカウンターから肝を冷やす場面を作られたヴォルティスは、その後立て直し徐々にポゼッションこそ高めるも、讃岐が引いて形成する守備ブロックをなかなか攻略出来ない。津田知宏とキム ジョンミンの2トップが讃岐の屈強なCBエブソンにことごとく潰されて前線の起点が作れず、チームはペナルティボックスへ入ることすら許してもらえなかったと言えよう。33分にようやく津田が鋭いスプリントで濱田武の縦パスを引き出すが決定機にまでは至らず、前半終了間際にエステバンが左サイドをえぐったシーンでもゴール前で合わせたキムは戻りながらの厳しい体勢…。いずれにしても最初の45分は最後まで讃岐の堅い守りに沈黙させられたまま。ヴォルティスはゴールの可能性を漂わせることさえ出来なかった。

しかし、折り返した後半は選手たちのプレーの変化によって状況が変わり始める。前半にはなかった個のドリブルでの仕掛けや近い距離でのグループ連携がアタッキングサードで出始めたことにより、攻撃には変化が生まれ、少しずつ讃岐の守備ブロックを混乱させられるようになっていった。事実、58分にはそれが活きての波状攻撃。衛藤裕とエステバンの2人が左サイドを破ってセンタリングにまで持ち込み惜しいチャンスを作ると、続けて直後にはバイタルエリア中央での細かいワンツーからチームは迫力を出してゴールへ迫って見せた。
また加えて、途中投入された選手たちが攻めの活性をいっそう高めたのは間違いない。内田裕斗は70分に猛烈な突進で讃岐GKのファンブルを誘って決定機を演出したし、佐藤晃大はペナルティボックス前中央で相手の嫌がる位置取りと動きを連続。何度もボールをそこへ呼び込んでいた。さらに3人目の交代で送り込まれた長谷川悠においては、ファーストプレーでゴールネットを揺らすフィニッシュ。オフサイドを取られノーゴールとはなったが、得点へ近付いている雰囲気を実際目に見える形にしてチームの攻撃意識を強く煽ったと言える。

そして迎えた終了間際の87分、後半強め続けた得点への意欲がついに実を結ぶ。右CKのボールは讃岐GKに触られて逆サイドまで流れるも、そこに入ってきていた長谷川(悠)が丁寧なサイドキックで再び中央へ折り返し。最後はゴール正面で待ち受けていた冨田大介が地面と水平に体を飛ばしてのヘディングでねじ込んだ。
均衡が崩れたのは87分、内田のCKを長谷川悠が折り返し、豪快なヘディングを決めたのは冨田大介選手!

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