ヴォルティススタジアム

【徳島vs水戸】小林伸二監督記者会見コメント「(CBのアクシデントなど)苦しい中でも守り切っているので、ずいぶん辛抱強くなってきた」(1869文字)

■2015明治安田生命J2リーグ 第28節
8月8日(土)徳島 1-0 水戸(19:04KICK OFF/鳴門大塚/ 3,958人)
得点者:21′ キム ジョンミン(徳島)
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●小林伸二監督
「いい入り方ができたと思います。その中でスタートから使ったジョンミンが、祐志(木村選手)からの縦パスを上手く前に持って行ってくれました。いい得点だったと思います。前半の途中からボールを回されましたが、奪いどころをはっきりさせて取れていたので、取った後もう少し繋げられればなという反省はあります。後半もコースを限定して上手く取ることができていましたが、取った後にドリブルで持ち出して後ろに下げるとか、取った人をサポートしてあげるとか、けっして強い動きではないのですが、細かいサポートで状況を楽にすることができないのできつかったと思います。最終的にはラインが下がってなかなか押し上げることもできず厳しいゲームになりました。CBにアクシデントが昨日と今日あって、その苦しい中でも守り切っているので、ずいぶん辛抱強くなってきたとは思います。来週もホームで試合ができるので頑張ってやりたいと思います」

Q:後半、水戸は山村選手の投入で動きが出てきて、危ない場面も何回か作られた。どのような対応を指示したのか?

「前半も我々の右サイドで馬場選手と田中選手の持ち出しに岩尾選手が絡んで、カットインからのスルーパスという場面がありました。広太朗(藤原選手)が上手くカットしましたが、そういうことを山村選手で狙ってきたのだと思います。我々は相手の方向を逆に限定させるように、つまり我々の左サイドにボールが回るような方向付けをしてそこでボールを奪うということで対応しました。山村選手も馬場選手も中でプレーするので、カットインとアーリークロスがひとつ怖かった部分です。次に鈴木選手が入ってくることでサイド攻撃になってきますのでクロスへの準備。もうひとつは廣瀬と木村がずいぶん疲れていたのですが、もう少し厳しく縦切りすることができれば、パスコースは少なかったと思います。危ないところはありましたが、カットインとクロスについては予想した中でよく対応してくれたと思います。反面ボールを奪って前に入れた時にもう少し時間を作ることで休むこともできたと思いますが、それについては次への課題だと思いました。

Q:急遽の出場となった冨田選手への評価は?
「元々水戸に所属していたので選手の特徴を知っていますし、それは守備の中で役に立ったのではないかと思います。彼はコーチングができるのでラインが安定したということと、クロスにきちっと対応してくれたということがあります」

Q:連勝の中では完封試合が続き、守備の安定感が増した印象がある。前半戦に比べて何が変わってきたのか?
「2トップで縦に押して、高い位置でボールを奪うことがひとつ。SBを高い位置へ出していくことを待たせて逆にコンパクトにしたということがもうひとつ。ちょっと引き気味になるということもありますが4バックが安定していて、縦にボールが入らないような限定の仕方も上手くいっています。FWの守備も大事です。ボランチは相手ボランチへプレスに行くのか、今日だったら船谷選手も馬場選手もボランチの脇でボールを受けるタイプなので、ボランチが食いつくと脇が空きます。そこは中に絞っているのでSBがそのままアプローチできます。逆に、ボランチが行くような振りで、彼らに入るくさびをSBとボランチのプレスバックで奪うということが少しずつできているということだと思います。4-1-4-1でエステバンを中盤の前で使っていましたが、濱田のコンディションがすごく上がってきましたので、エステバンと濱田、最後はエステバンと斉藤の形になりましたが、二人共がボールへ行かず、バランスを見てスペースをマークするということができたのでずいぶん変わっていると思います。エステバンはシーズンの初めに怪我をしていてダブルボランチのゲームができず、その後も怪我の影響でなかなか使えませんでした。流れの中で3人の中盤の選手を2人にするということが少しずつできはじめ、それがダブルボランチになっていったということです。やり方は少し変わっていますが、ずいぶん安定してきました。それからJ2のレベルが拮抗していて、大差で勝つということがなかなか難しいということになると、攻撃も大事ですが守備がそれ以上に大事だということがJ2リーグの中にあると思います。攻撃を先行しようとすれば相当レベルが高くないと、J2の中では守備に押し込まれてしまうだろうと思います。そういうリーグ戦の戦い方を私も学んだし、それを今は選手がきつい中でも実践し結果を出してくれていると感じています」

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