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【無料掲載】『東四国クラシコ』初戦振り返り&第2戦の見どころを紹介!(1589文字)

■『東四国クラシコ』初戦(2015明治安田生命J2リーグ 第18節)
6月14日(日)徳島 2-2 讃岐(13:04KICK OFF/鳴門大塚/6,304人)
得点者:51’永田亮太(讃岐)85’福元洋平(徳島)88’広瀬陸斗(徳島)90’藤井航大(讃岐)
第1戦の試合ハイライト(スカパー公式)
※今回の原稿は東四国クラシコ特設サイトで掲載されたものです。
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東四国クラシコ第2戦を目前に控える。

記念すべき初対戦となったホームでの第18節を振り返ると、讃岐の永田亮太選手に先制されながらも福元洋平選手、広瀬陸斗選手が終了間際に立て続けに得点を挙げて逆転に成功した。しかしながら、逆転した直後に讃岐のスローインをきっかけに藤井航大選手に同点弾決められ勝ち切るまでは至らなかった。結果としてはリスタートからの失点、リードしながらも勝ちきれないといった前半戦を象徴するような試合となった。

だが、小林伸二監督の「東四国クラシコのような試合をきっかけに伸びていくことが大切」という言葉通り、クラシコをきっかけに後半戦へ向かうにつれて徳島は結果を出せるチームへと進化していった。後半戦に入り3連勝を含む6勝3敗で勝ち点を積み上げ、まずはJ1昇格プレーオフ圏内の背中が見える位置まで順位を伸ばした。そして、ここから昇格圏に名を連ねて行くためには負けないことではなく、勝ち続けることが必要になってくる。そのためにも東四国クラシコで勝利を収め、残り10試合に向けてさらなる勢いをつけなければならない。

しかし、讃岐はそう簡単に勝ち点を与えてくれるほど簡単なチームではない。確かに昨季は初のJ2参入で苦戦し、J2・J3入れ替え戦で辛くも残留したチームかもしれない。しかし、今年の讃岐は違う。堅守速攻という自分たちのスタイルを確立し、リーグ戦が進む中で自信も実力もつけてきた。第30節を終えた時点で失点の少なさはリーグ第3位の守備を誇る。そして負けない戦いだけではなく、カウンターをベースに確実に得点を挙げて勝利を収めてきた。今季は昇格プレーオフ 圏内にいる磐田、福岡、東京Vといったチームにも競り勝っている。

ここまでの両者の戦い方を見れば徳島は高い位置でボールを支配し、シュートチャンスも多い試合となるだろう。しかし、だからと言って徳島が優位に試合を運べていると言えないことが讃岐の厄介な所だ。鉄壁を誇る讃岐に対して得点が入らなければ、いつしかボール持たされている恐怖心を植えつけられる。そして、高い位置でボールを支配するということは同時に背後に讃岐の大好物のスペースを与えている状況でもある。徳島としては、焦れない、ミスをしない、フィニッシュで終わらせる、攻から守への切り替えをいつも以上に意識して戦わなければならない。粘り強く守りながら、確実にチャンスを活かす。スタイルは違えど両者とも基本概念は同じだけに、先制点が大きくものを言う一戦になるだろう。

我々はアウェイという敵とも戦わなければならない。そこには東四国クラシコ初戦で香川県から1,097人以上も駆けつけた讃岐の熱狂的なファン・サポーターもいる。讃岐のクラブとしても、この試合で1万人の来場を掲げているだけに、いつも以上に応援の迫力は増すだろう。

そして、Pikaraスタジアム(旧名称:香川県丸亀競技場)は建物の構造上ゴール裏はない。メインスタンドとその反対側でピッチを挟むように作られている。しかし、この構造こそ厄介な敵だ。サポーターが陣取る位置から叫ぶチャントはメインスタンドが反響壁となり、ピッチの選手たちからすれば増幅された音を浴びせられているかのような感覚を受けるだろう。その浴びせられる声が味方の後押しなのか、相手を後押しするものなのか。選手たちはいつも以上に肌で感じるはずだ。

東四国クラシコ3番勝負の一つにはアウェイ観客数の勝敗も該当している。J参入11年というクラブの歴史、四国初のJ1を戦った背景。我々は四国の中で常に最前線を進む存在でありたい。そして、奇しくも讃岐のチームカラーはサックスブルー。青の誇りをかけた戦いでもある。まずは初戦で讃岐のファン・サポーターが作った1,097人というアウェイ来場者数を上回り、統率された応援で徳島の力を見せよう。

我々の声は必ず届く。
勝つために決戦の地へ向かおう。

reported by 柏原敏
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