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無料記事「”安ければいいのか?” 同じ日程でも高いと安いがある海外旅行保険の話」【主夫の部屋】

事や旅行で定期的に海外に行く人は一定割合いると思うが、ネットでたまたま出て来た記事(テレ朝ニュース、2024930日)によると日本人のパスポート保有率が17%(TABIZINEによると台湾60%、オーストラリア53%、韓国42%で、引用元が不明なサイトではあんなにいっぱい日本や海外で見かける中国(人)は5%で、イギリス77%、アメリカは50%と36%と2つの数字があった)で僕がイメージしていた数字より低かった。コロナ禍以前は24%前後で推移していたのが一気に下がって回復していないようだ。アメリカやヨーロッパの物価高(おそらく大都会や高級リゾートが異常で、それ以外はそうでもなさそう)にフォーカスしたニュースを見れば行く気にはならない払える金額でもない。円安だし。しかし、昨季はヴァンフォーレ甲府のACL・アウエー試合をサポートするためにパスポートを取得した人は少なくないはず。オーストラリアで500mlのペットボトル入りの水が約500円なのには驚いたけれど、それ以外の国はイメージの範囲内で、タイは比較的リーズナブルだった。

のパスポートは切れて56年経っていたのでACLの取材に行くために人生3冊目のパスポートを発行してもらった。ACLのアウエーはオーストラリア、中国、タイ、韓国と4カ国に行ったが保険会社を意識しないで適当に加入した海外旅行保険の値段が大きく違うことは気になっていた。34日で23千円の保険会社から67千円の保険会社まであった。保障内容が同じではないので正確に比べることができないが、ネット保険は安め、空港の保険カウンターで入ると高めという印象。時間に余裕がある時はネット保険(保険証券は後日郵送される)に予め加入していたが、バタバタで空港に着いて出国手続きの直前に保険カウンターで加入したこともあった。ネット保険は出国手続き後でも加入できるけれど、人がいて紙の保険証券をその場で手にできる方がなんか安心できる世代

ACL取材では幸い保険を使う事態にはならなかったが、あるスポーツ選手から海外旅行保険利用の話を聞いて、安ければいいとは思わなくなった。最近の話ではないので、このケースが全てに当てはまるとは言い切れないので最終的には自身で調べて判断してほしいが、安いと高いの違いの一つにはその保険会社の支社や営業所が海外にどれだけあるかが関わるみたい。その選手は五輪出場経験がある個人競技の日本代表選手で海外で練習中にケガをして即手術となった。その国のトップアスリートが頼るような信用度が高い病院(医師)での手術は成功し、約350万円の医療費を請求されたそうだ。当然競技団体の保険でカバーされると思っているのでお金の心配はしていなかったが、競技団体が加入していた保険会社はその国を地域としてはカバーしているが支社・営業所がその国になかったことが問題になった。

保険に加入していることを伝えても病院からは「一旦全額払ってくれ」と言われたそうだ。その選手は経済力というか信用度が高くクレジットカードの限度額が500万円だったので1回払いで約350万円を支払ったそうだが、庶民にできることではない。国や手術内容次第でもっと高額になることもある。「保険会社の支社・営業所がその国にあると保険会社自体の信用度が高いし、実績があるので建て替える必要はなかったと思う」とその選手は話してくれた。これを聞いてから海外旅行保険に入るときに安ければいいとは思わなくなった。約350万円をクレジットカードの1回払いで払えることに驚くし、まぁまぁいい国産車を新車で買える値段だし、地方の古くて狭い中古マンションも買える値段。日常生活では安さを求めて大手企業を避けることもあるが、飲食チェーン店の大手は安定の味で大手は悪くない。全てで大手がいいとも思わないが、海外旅行保険に関しては大手外資系に強みがありそうな気がする(全て対応がいいとは限らない)。自動車保険でも比較サイトがあって安さを求めるが、ネットで検索すると対応(支払いを渋る)が悪いなんてことを口コミに書いてあるケースもある。約款を全部読んで理解している人はほとんどいないだろうし、値段なりの行間もあるんだと思う。安いが全てよくないとは言えないが、いざという時に頼る保険は安ければいいだけで加入するのではなく、自身で調べて判断し、加入する必要があると思いました。

(松尾ジュン)

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