無料記事 フォトレポート「堪える酷暑の中で長野とのトレーニングマッチ@韮崎Gは見せ場以前に暑さが厳し過ぎた…」【練習場から】

J2リーグ第31節磐田戦(0-1●)翌日の8月20日に行われたJ3長野とのトレーニングマッチ(10:30KO)。甲府1本目のスタメン布陣。45分×2本行われ、1本目の20分に松本凪生のFKで甲府が先制。2本目は0-0。誰がアピールできたかや勝ち負けは大事だが、暑すぎて選手の体調が心配になるほどだった。

2本目の甲府スタメン布陣。2本目の途中からは甲府U-18出身で専大1年の志村ぼんも出場した。2本目も酷暑の中でかなりハードな環境だったが1本目から出場している選手は相当に疲弊していて、頭を使った判断は難しかったのではないかなぁと思うトレーニングマッチでした。

先制点であり唯一の得点は#24松本凪生のFKから。

上の写真の続きのこの写真を見ると松本凪生のゴールは長野のオウンゴールという感じもするが、公式記録員がいないトレーニングマッチなので当社都合で”松本凪生のゴール”とします。

サイドからは小林岩魚がクロスを入れてアピール。三浦颯太も素晴らしい選手だが、小林、三浦で90分間戦い、甲府の左SBは常に120%というストロングポイントを持たせるのもアリではないか…。小林のキックの精度の高さをリーグ戦で使わないのは勿体ない。

クロスの精度では向上の余地がまだ大きい#28水野颯太だが、ドリブルのスピードは三笘薫(ブライトン)系で、あとはスピードの活かし方でググッと来そうな感じ(当社比)。積極的な仕掛けを何度も繰り返していて、そのうち身体も慣れ、駆け引きも掴めるはずだ。

宮崎純真もサイドに流れてきて仕掛けてからクロス。磐田戦でメンバー入りができなかったことは相当に悔しいはずで、酷暑の長野戦でアピールしたかったがゴールという結果は得られなかった。でも、コンディションは常に保っている。

内藤大和(右)は試合勘不足だった印象。連戦続きの中、リーグ戦のメンバーに入れなかった選手はフルコートでの実戦経験が不足していたので致し方ない面もあるが、”内藤が繋げば決定機”という場面で技術的なミスもあった。駆け引きや判断の部分で修正・改善してリーグ戦とACLに向けて評価を高めたい。

2本目終了後の写真だがーーたまたまかもしれないがーー酷暑の中でプレーしてみんな激疲労している…。

注目の新加入GKの#33マイケル・ウッドの見せ場は少なかった。主導権を甲府が取る時間が長く、DFラインも奮闘したので決定的なピンチはほぼなく、評価する要素は足りなかった。ゲーム中の指示はほとんど英語で出していたが、ビリー・アイリッシュみたいな小声…。ボリュームを上げて日本語の指示を増やせばより早くフィットできるはずだ。

試合後の#14中山陸は美味そうに水をゴクゴク。みんな個々に課題を持ってトレーニングマッチに臨んだと思うが、酷暑の中で頭を使い切れず…という感じではないか。

ボランチでプレーした#4山本英臣は主導権を取ることとゲームに落ち付きをもたらせた。暑さで消耗した様子だが、最後は山本英臣が必要なシーズンになる。

特別指定選手である#35一瀬大寿(山梨学院大学)は2本目からCBで出場。途中で大和優槻とポジションを変えてSBも経験した。若さで暑さを問題にしてないかと思ったが、「関東大学リーグ(2部)でもキックオフは夕方なので、堪えました」と話してくれた。積極的にプレーして約1ヶ月間の帯同期間にワンチャンスを掴んで欲しい。

試合後、雑談をする篠田善之監督(左)と長野のシュタルフ悠紀監督。ピントはシュタルフ監督に合ってしまいました…。長野に”PKか?”というチャンスもあったので悔しい思いをしていると思うが、元甲府の秋山拓也を活かして(個人的依怙贔屓)大混戦のJ3リーグで再浮上期待。

キックオフ時間を10時30分からズラせればよかったと思うが、長野から来てくれたパルセイロの皆さんの都合もあるし、VF甲府は照明があるグラウンドをーー未だにーー持っていないという根本的な問題もある。専用スタジアムも欲しいが、1年でも早く設備が整った専用の練習場を造りたい。