山梨フットボール

無料記事 フォトレポート「8月7日・トレーニングマッチvs山梨学院大学@山梨大学医学部G」【練習場から】

J2リーグ第29節のホーム金沢戦(0-2●)の翌日、山梨大学医学部Gで山梨学院大学と45×2本で行われたトレーニングマッチ。今季から関東大学リーグ2部で戦う山梨学院大学は前日の8月6日にリーグ戦の第13節があったのでサブメンバーかと思っていたが、1本目の40分まではほぼリーグ戦のメンバー。”プロとの肌感覚をチームに入れたい”という意図があったと推測するが、甲府にとっても関東大学リーグ2部で4位のほぼ主力組との試合は強度面でもプラス。写真は内藤大和(右)と特別指定の一瀬大寿(左)。

クリスティアーノの加入でターゲットとしての役割というチャンスが来そうな松本孝平(左)。トレーニングマッチでは一瀬大寿(右)と激しく競り合う場面もあった。山梨学院大学の選手は前日に神奈川県内で野澤陸の母校である産業能率大と17時KOでリーグ戦を90分戦い(結果は0-2●)、23時頃に山梨県に戻り、翌日の10時KOなのでコンディションとしてはーーいくら若いとはいえーー厳しかったと思うが、松本孝にとってはいい強度で試合勘を高めることができたはずだ。

山梨学院大学とのトレーニングマッチのスコアは1本目が2-0(得点者:松本孝平、内藤大和のクロスからのオウンゴール)、2本目が3-1(得点者:大和優槻、水野颯太、中山陸)でトータル5-1。甲府の先制点は松本孝平(左)。足元に収めるというところではまだ満足できないが、クリスティアーノのクロスに飛び込むイメージならかなりの脅威になりそう。

1本目のスタメン。山本英臣と佐藤和弘のベテランのボランチコンビが安定感をもたらせた。

1本目では水野颯太がキレキレのドリブルを見せてアピール。長い時間では守備面に課題が出るものの、ドリブル突破という武器は素晴らしく、公式戦では後半途中出場で魅せてほしい選手だ。公式戦で使わないと成長の機会を掴めないし、ACLではハマる選手だと思う(当社比)。

2本目開始前の円陣。前日の金沢戦のスタメンもいつも通り円陣に加わって勝利のために声を出した。

2本目(3-1)のスタメン。2本目は途中で甲府U-18の選手が更に加わったが、大和優槻がセットプレーから押し込み、水野颯太がドリブルからミドルシュート決め、中山陸もサイドを変えたボールからコースを突いたシュートを決めた。失点は傷んだ選手が出た時間に左SBに入った水野のパスミスからで、実戦形式で守備の課題が出たことはプラス。修正、改善すればいい。

1本目はSBでプレーし、写真の2本目はCBでプレーした大和優槻。すぐにリーグ戦でフィットするだけの戦術理解や対応力があるかどうかは分からないが、勢いは出そうなので見てみたい選手のひとり。

大和優槻の後頭部と言うか刈り上げは名作映画「ブラックレイン」の松田優作みたいで、振り返って「はぁん」って言いそうなくらい決まっている。*ニューヨークのレストランのシーン。

ボランチの選手層が厚いのでなかなかチャンスが来ていない遠藤光(専修大卒1年目)。本職ボランチも1本目はSB起用、2本目でボランチ起用と、得意なポジションで長い時間プレーする機会がないが、腐らずにポジションにこだわらずにチャンスを狙い続けている。今季中になるか、来季になるか分からないが、経験を積めばVF甲府の秘密兵器的な存在としてブレイクスルーする可能性がありそうな気がする(当社比)。落ち着いているし技術的なミスが少ないので、公式戦の経験を積めばパチンとハマってくるはずだ。

5点目を決めた中山陸(右)。中山もボランチ、ワイド、SBなど色々なポジションをやりながらチャンスを狙っているが、経験を積んできているので積極的にチャンスを与えてほしい選手。久しぶりのトレーニングマッチで体力的にみんなしんどそうだったが、活力あるプレーを見せた。ACLを踏まえて通常よりも多めの選手を確保してシーズンをスタートしているのだから、結果が出ていないときは彼らに大胆にチャンスを与えて欲しい。

 

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